【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #053 平成13年8月16日放送分『流血鬼』『十万本の矢』『作戦ネーム電柱』『距離をつめる男』『私が好きになった人は必ず不幸に…』『三面記事太郎~仙台までただ乗りした有名人~』『当たりつき切符』【夏休み冒険アニメスペシャル】

週刊ストーリーランド_放送回別解説_053 ドラマ、アニメ紹介
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流血鬼

良太は、いとこの渚と、吸血鬼伝説のある島の教会に来ており、その伝説を確かめようとしていた。2人は教会の中で、ある棺桶を見つける。棺桶には人が入っており、急に赤い目を見開き、口を開けて牙をむいた!吸血鬼か!? 2人は恐ろしくなって逃げ帰る。次の日から島に不思議な事が起こる。死んだ人間が棺桶からいなくなったり、急に人が死んだり…。

2人は教会の棺桶を再度、見に行くと、中の吸鬼が居なくなっていた。吸血鬼が目覚めて島の人々に襲い掛かっているのか!?2人は吸血鬼を探し出して棺桶に戻そうとする。その夜…。島の人達の目が赤く光り、吸血鬼になっている。両親も、兄弟も…。吸血鬼から逃げる2人。ついに渚が、吸血鬼に噛み付かれてしまった。良太は1人で逃げ続ける。

そこへ吸血鬼になった渚が現われる。渚は良太に吸血鬼になる事をすすめる。血を流す残酷な人間、“流血鬼”から、平和で争いのない穏やかな吸血鬼になろうというのだ。抵抗する良太に噛み付く渚。良太も吸血鬼になってしまう。そして、吸血鬼になった良太は言う。「僕は幸せだ。心も体も清々しい!もっとはやく吸血鬼になれば良かった…」と…。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:牛草 健
  • キャラクター:関 修一
  • 作画監督:丸山宏一
  • 美術監督:土橋 誠
  • 色彩設計:宮本陽子
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画

声の出演

  • 良太:関 智一
  • 渚:桑島法子
  • 渚の兄:一条和矢
  • 村の男1:菅原淳一
  • 村の男2:中嶋聡彦
  • 村の男3:小西克幸
  • 村の男4:くわはら利晃
  • 村の男5:千葉一伸
  • 村の女1:幸田夏穂
  • 村の女2:岡本嘉子
  • 村の女3:小野未喜

十万本の矢

戦国時代。知恵者として名をはせた一人の若き武将がいた。その名は秋月知成。ある日、殿様から戦術の相談をされた。敵兵の数が自軍の兵の数の五倍であり、どう見ても勝ち目はない状態の中、どうしたらいいものか?というもの。知成は、鹿の大群を捕まえて両角にたいまつを付けた。そして夜、その鹿の大群を敵方に突進させた。暗闇の中に迫ってくる無数のたいまつは、敵国には知成の大勢の兵隊に見えた。それにひるんだ敵国を攻めて戦に勝利した。

数日後、今度は向こう岸の敵国までの距離を測りたいという。知成は、長い縄を持たせた足軽を馬に乗せて、川沿いを走らせた。知成は、その馬が向こう岸に見える敵国の見た目の馬の大きさと、同じ大きさに見えた所で、足軽を止めた。そこまでに延びた縄の長さこそが、敵国である向こう岸までの距離なのだ。こちらと敵国の見た目の馬の大きさを基準にして、縄を延ばして距離を測ったというわけだ。

そして最後の難問が殿様から出された。たったの2日で十万本の矢を用意せよ、というもの。知成は、月明かりの中、ワラ人形を乗せた船を20艘、敵国に向けて出した。攻めてきたと思った敵国は、船めがけて沢山の矢を放った。その矢はワラ人形に刺さり、知成はそれを回収して、十万本の矢として殿様に献上した。
――こうして、知成はその後も、知恵袋として、長年、殿様に仕えた。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:箕ノ口克己
  • キャラクター・作画監督:我妻 宏
  • 美術監督:内田好之
  • 色彩設計:大野嘉代子
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:佐藤千明
  • 制作:日本アニメーション

声の出演

  • ナレーション:遠藤守哉
  • 秋月知成:松山鷹志
  • 殿様:大塚周夫
  • 武将:小村哲生
  • 家臣A:中嶋聡彦
  • 家臣B:高塚正也
  • 家臣C:宮澤 正
  • 敵の武将:西原K太
  • 足軽A:小和田貢平
  • 足軽B:永野善一

作戦ネーム電柱

主人公は国際的テロリスト、コードネームG。世界中で要人暗殺を繰り返し、国際的に指名手配されている。新しい遊園地の開園式に来ていた大臣や、外国から日本に来た大使などを次々に暗殺する。日本警察はどうしても捕まえられずにいた。

すると、国際的に日本警察に非難の声が上がってしまった。こうして日本の“国防省特殊部隊”が動き出した。―――ある日、Gは街を歩いていて、電柱が増えている事に気づく。次の日も、その次の日も、どんどん電柱は増えている。そしてついに、街中から人が消えた。

なんと電柱を利用して、Gを捕まえるための檻を作り、Gを閉じこめたのだった。しかし、Gも負けてはおらず、バイクで檻から飛び出した。…が、そこにも檻が! なんと檻は、何重にも張り巡らされており、Gは逃げられなかった。こうしてGは捕まってしまった。

製作スタッフ

  • 総監督・演出:やすみ哲夫
  • 絵コンテ:鹿島典夫
  • キャラクター:稲城住人
  • 作画監督:岡山太郎
  • 美術監督:古谷 彰
  • 色彩設計:石田奈央美
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画

声の出演

  • コードネームG:大塚明夫
  • 隊長:大塚芳忠
  • 本部長:大山高男
  • ナレーション:壊 晴彦
  • 大統領:国井 修
  • 首相:堀部隆一
  • 大臣:水内清光
  • 室長:小室正幸
  • 司会者:一条和矢
  • アナウンサー:大川 透
  • SP:園部啓一
  • 女性アナウンサー:鈴鹿千春
  • 女性隊員:斎賀みつき
  • 係員1:横尾博之

距離をつめる男

ある日、主人公の真弓のもとに、福岡ドームの写真と手紙が届く。初めは誰かのいたずらかと思っていたが、しばらくすると、今度は奈良の法隆寺の写真と手紙が届く。よく見ると、写真には昔付き合っていて真弓がふった男、和幸が頭から血を流しながら立っていた。嫌がらせに違いないと和幸に連絡を取ろうとするが、彼はすでに死んでいた。自殺したのだという。それでも、手紙はまだ届いた。しかも、手紙にに書かれている真弓までの距離は、徐々に近づいて来ており、写真の和幸もだんだん大きくなってくる。電話がかかってきたり、メールが入ってきたりもしだす。身の危険を感じた真弓は、ホテルに隠れるが、チェックアウトするときにフロントでまた手紙をもらう。振り替えると、そこにはマルチモニターに映った和幸の顔が!自宅に逃げ帰った真由美は、今度は電報を受け取る。そこには、あと一メートルという距離が書かれていた。

その時、玄関のチャイムがなる。のぞき窓から覗くと、そこには和幸が!助けを呼ぼうと、電話に近づくが、和幸からの電話を恐れてコードを抜いていたためつながらず、恐怖で震える手のせいで、コードがなかなかつながらない。ガチャっと、玄関のドアが開く。すると、そこに立っていたのは、和幸の葬式用の写真を持った、和幸の母だった。そう、すべては失恋を苦に自殺した息子の母の復讐だったのだ。母親は、息子の遺骨を取り出すと、真弓に襲い掛かってきた。骨で真弓の心臓を刺し、息子と真弓の距離をゼロにするのだという。真弓が抵抗したため、骨壷が地面に落ちそうになる。すると、母親は骨壷をかばって、自分の持っていた息子の骨で自分を刺してしまい死んでしまう。ほっとしたのも束の間、天井には「これから迎えにいく」という和幸からのメッセージが血文字で浮かび上がってきていた。

製作スタッフ

総監督・絵コンテ・演出:やすみ哲夫
キャラクター:関修一
作画監督:嶋津郁雄
美術監督:松宮正純
色彩設計:宮本陽子
音響監督:小林克良
効果:横山正和
整音:田中章喜
制作担当:松土隆二・武井健
制作:シンエイ動画
協力:ベガエンタテイメント
プロデューサー:増子相二郎・渋谷いずみ

声の出演

  • 真弓:小林愛
  • 和幸:神奈延年
  • 和幸の母:有田麻里
  • ナレーション:大友龍三郎
  • 友人:小西克幸
  • 同僚:巻島直樹
  • OL:宮下富三子
  • 配達員:菅原淳一
  • フロント:小上裕通
  • 電子声音:小池亜希子

私が好きになった人は必ず不幸に…

堀内真弓は、人に言えない秘密を持っていた。それは、真弓が好きなった人は、必ず死んでしまうのだ。会社に入ってきた新人の斉藤と話していると、胸がドキドキしだす真弓。斉藤が死んでしまわないよう、離れようと転属願いを出した真弓だったが、斉藤は出張先で死んでしまう。真弓は、以前にもまして、引きこもった生活を送るようになる。ところが、ある日、テレビに出ていたタレントを見てときめき出す真弓。案の定、そのタレントも死んでしまう。

仲のよい管理人さんに悩みを打ち明けるが、話をし終わると、今度は管理人さんにドキドキしだす真弓。管理人はその後、マンションの上から落ちて死んでしまう。事情聴取で警察に呼ばれるが、真弓はもう精神的に追いつめられていた。真弓を心配した、会社の後輩、綾子が警察に迎えにくる。別れ際に、今度はなぜか、綾子にドキドキしだす真弓。その時、初めて真弓は気付いた、好きになった人が死んでしまうのではなく、死が近づいている人に会うと、ドキドキしていたのだ。つまり、死を予知していたのだ。

綾子を追いかけると、彼女はバスに乗るところだった。真弓はバスに乗ろうとする人達全員にドキドキする。バスに乗っている人達全員が死ぬということなのか?真弓はタクシーでバスを追いかけると、体をはってバスを止める。すると、少し先の工事中のビルの屋上から、鉄の資材が落下してくる。あのまま、バスが走っていたら、確実に当たって全員死んでいた事だろう。その事件以来、真弓は人の死を予知する事はなくなった。そして、本当に愛する男性をみつけ、本当の愛のときめきを知ったのだった。

製作スタッフ

  • 総監督・絵コンテ・演出:阿部司
  • キャラクター・作画監督:君塚勝教
  • 美術監督:古宮陽子
  • 色彩設計:原田幸子
  • 音響監督:春日一伸
  • 効果:渡辺 基
  • 音響制作:オフィスデュオ
  • 制作:サテライト
  • プロデューサー:佐藤道明・定山敬

声の出演

  • 堀内真弓:山像かおり
  • 水野綾子:平松晶子
  • OL①:杉本ゆう
  • OL②:甲斐田裕子
  • 太田:桐本琢也
  • 管理人:青森伸
  • アナウンサー:水内清光
  • 刑事①:桐本琢也
  • 刑事②:堀川仁
  • 刑事③:水内清光
  • タクシー運転手:滝知史
  • バス運転手:青森伸
  • 真弓の彼:堀川仁
  • ナレーション:内海賢二

三面記事太郎~仙台までタダ乗りした有名人~

東京の駅に車をつけ、車内でご飯を食べようとしていたタクシーに、一人の男が乗り込んでくる。有名人らしく、追いかけてくる人がいる。行き先が仙台だと聞いて、運転手はファンから逃げるように車をだす。

仙台につくと、男はトイレに行くので、待っていて欲しいという。料金は10万円をこえていたが、有名人がタダ乗りをするはずはないと運転手は、ひたすら待ちつづけた。だが、男は帰ってこなかった。それどころか、男がいないのに車にひとだかりができてしまった。

実は、男が東京で車に料金が無料で、どこまでもいくといった内容の紙を貼っていたのだ。人が集まってきていたのは、男にではなく、タクシーにだったのだった。

製作スタッフ

  • 監督:岡尾貴洋
  • コンテ演出:下田久人
  • キャラクター・作画監督:岡村正弘
  • 美術監督:脇威志
  • 色彩設計:西村省吾
  • デジタル:佐藤正人
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:佐藤千明
  • 制作担当:下田久人
  • 制作:日本アニメーション
  • 協力:陸演隊
  • プロデューサー:早船健一郎・斉藤広行

声の出演

  • 記事太郎:小野坂昌也
  • 運転手:小和田貢平
  • 男:松山鷹志
  • 通行人A:田中大文
  • 通行人B:大島将哉
  • 通行人C:池田ひかる
  • 老婦人:水谷ケイコ

当たりつき切符

雪国のある田舎町で、廃線間近の駅があった。ある日、病院へ通うために駅にやってきた一人の老婆が、自動販売機で切符を買うと「健康行き 当たり」と書かれた切符が出てくる。駅にいる新米駅員は、不思議に思うが、なんと老婆は数日後元気な姿を見せた。当たりつき切符は話題になり、いろんな人が買いにくるようになるが、一向に当たりがでない。そんな時、今度は受験に失敗し最後の大学を受験しに行く少女に「合格行き 当たり」切符がでる。少女は、大学に合格し、嬉しそうに駅にやってきた。

次にあたったのは、町に住む青年と女性で、二人の切符には「結婚行き 当たり」と書かれていた。見知らぬ二人が結婚するはずはないと、町の人達は笑ったが、1週間後、二人は婚約した。誰かのいたずらにせよ、なぜ、当たりつきの切符がでただけで、健康になったり、合格したり、けっこんできたりするのか、新米は不思議になった。そして。廃線前夜、駅長がやっていたのではと聞いてみる。駅長は、しずかに微笑みながらそうだといった。廃線が決まって沈んでいた町の人達に、何かしてあげたかったのだという。健康になったり、合格したりしたのは本人の気の持ちようだったし、結婚した二人は、毎日同じ電車で通勤していて、意識しあっていたのははたからみても分かったと言った。

廃線の当日、SLが来る事になっていた。SLを待ちながら、新米は昨日回収した切符に「ありがとう」と書かれているのを見つける。SLが汽笛とともにやってくると、SLの一番前には「駅長さん 長い間 ありがとう」と書かれたプレートが貼られていた。鉄道生活42年の駅長に、町のみんながありがとうの気持ちを送ったのだった。みんなは気付いていたのだ。当たりつき切符を駅長がやっていたことを。駅長は、町のみんなに感謝し、静かに涙した。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:福島一三
  • キャラクター・作画監督:平岡正幸
  • 美術監督:脇威志
  • 色彩設計:大平敬志
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:佐藤千明
  • 制作担当:小林正彦・池田純一
  • 制作:日本アニメーション
  • プロデューサー:早船健一郎・斉藤広行

声の出演

  • 新米駅員:鈴木琢磨
  • 駅長:小山武宏
  • 老婆:羽鳥靖子
  • 少女:並木のり子
  • 老人①:竹本英史
  • 老人②:橘健治
  • 男①:竹本英史
  • 男②:宮澤正
  • 男③:田中大文
  • 男④:西松和彦
  • 女①:水谷ケイコ
  • 青年:八戸優
  • 若い女:池田ひかる

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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