【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #042 平成13年2月1日放送分『温泉旅館殺人事件』『ネズミの婿さがし』『三面記事太郎・ドライヤーで強盗撃退』『最後のリクエスト』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_042 ドラマ、アニメ紹介
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温泉旅館殺人事件

温泉旅館での事件。浴場で男が後頭部から血を出して死んでいた。目撃者は袴田で、男が足を滑らせて岩に頭をぶつけたという。しかし男の死因は、直径2cmの固くて丸い棒状の鉄パイプの様なモノで、後頭部を強打された事による脳挫傷。袴田の証言とは全く違う。袴田が犯人か?

しかし、浴場には鉄パイプの様なモノは全くなく、袴田は事件当時はタオル一枚の裸であり、凶器は何も持ってはいなかった。どうやって男を殺したのか?凶器はどうやって隠したのか?キーワードは5つ。①あるはずのない清掃中の札 ②髪の毛に残ったシャンプー ③壊れたシャワー ④妙にゆがんだハンガー ⑤洗面台のビールの匂い・大量の空き缶。

――謎解きをすると… 袴田は清掃中の札をつける事で、他の客を入れないようにし、男と二人っきりの状況をつくった。そして、男がシャンプーをしている無防備な時、背後から後頭部を強打した。その後、男を事故に見せかける為に、岩場に移動させ、移動時に床についた血をシャワーで洗い流した。その際、慌てて無理にシャワーを引っ張ってしまったので壊れてしまった。

肝心の凶器については…。針金のハンガーをほどき、1本の針金の状態にする。そこへ約300枚の50円玉を通す。すると、直径2cmの固くて丸い棒状の凶器ができる。それで男を殺した後、50円玉を処理するため、ビールの自動販売機で、大量にビールを買い、洗面台に流した。針金は元のハンガーの形に戻す事で、ゆがんでしまった。――袴田は男を恨んでおり、殺してしまった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:前島健一
  • キャラクター・作画監督:清水恵蔵
  • 美術監督:長尾仁
  • 色彩設計:森嶌一美
  • 音響監督:大熊昭
  • 効果:庄司雅弘
  • 整音:大城久典
  • 制作:東京ムービー

声の出演

  • 神宮寺:小山芙美
  • 江森:中村大樹
  • 袴田:大木民夫
  • 真鍋:渡部猛
  • 主人:村松康雄
  • ナレーション:銀河万丈

ネズミの婿さがし

父さんネズミと母さんネズミは、娘のチュウ子の花婿に、世界で一番強い者を選ぼうとしていた。しかし、チュウ子は密かに、幼なじみのチュウ太が好きだったのだが、家柄が違うために諦めていた。父さんネズミと母ネズミは、チュウ太を付き添わせて、まずは猫さんの元へ向かった。

しかし、“猫さん”よりも強いのは、力の強い“犬さん”。犬さんの元へ向かった。そこでも“犬さん”より強いのは“人間様”といわれる。それから…人間様→お日様→雲さん→風さん→チュウ子の家の壁さんへと行き着いた。父さんネズミと母さんネズミは、身近に娘の婿がいた事に喜び、“壁さん”の元へ向かった。

すると壁さんは、世界一強いの者は自分ではなく、“チュウ太”だという。チュウ太は、チュウ子に会いたくて、毎日やって来ては壁をガリガリとかじって、壁さんは、かなわない…との事。よって、世界一強い者は“ネズミのチュウ太”チュウ子とチュウ太は無事に結ばれて、末永く幸せに暮らした。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:福島一三
  • キャラクター・作画監督:椛島義夫
  • 美術監督:内田好之
  • 色彩設計:瀬戸治子
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:佐藤千明
  • 制作:日本アニメーション

声の出演

  • ナレーション:羽鳥靖子
  • チュウ子:渡辺菜生子
  • チュウ太:藤田圭宣
  • 父:宮澤正
  • 母:向井真理子
  • 猫:岸祐二
  • 犬:杉野博臣
  • 吾作:うすいたかやす
  • お日様:山本健翔
  • 雲:西原K太
  • 風:中島聡彦
  • 壁:藤本譲

三面記事太郎・ドライヤーで強盗撃退

貧乏浪人生のアパートに強盗が入った。強盗は金を要求したが、浪人生は230円しか所持金がなかった。

強盗は怒って、再度、金を要求し、包丁を持って浪人生ににじり寄る。焦った浪人生は、やぶれかぶれで近くにあったドライヤーを持ち“ピストル”だと言って強盗に向けた。

そして、ドライヤーで何ができるんだ、とバカにしている強盗目掛けてスイッチを入れた。もちろん弾は出ず、温風が出るだけ…。

その時、ブレーカーが落ちて、部屋が真っ暗になった。その隙に、浪人生は逃げ出して、強盗は捕まった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:岡尾貴洋
  • キャラクター・作画監督:岡村正弘
  • 美術監督:脇威志
  • 色彩設計:西村省吾
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:大石幸平
  • 制作:日本アニメーション

声の出演

  • 太郎:伊藤健太郎
  • 浪人生:森訓久
  • 強盗:西松和彦

最後のリクエスト

ラジオの女性DJ、浅井ひとみ。ラジオ番組“ユア・ソング”のパーソナリティを勤めて15年。彼女にとって、今日がこの番組の最後の日。――番組の終盤、リスナーのS・Aさんからの最後のリクエストを紹介する。S・Aさんは、妻に先立たれて東北の田舎で農業を営んでいる。この15年間、毎日かかさずに、この番組を聴いてくれていた。リクエストは、20年前に東京に出て行った娘が好きだった【案山子】という曲。

彼女はS・Aさんからの手紙を読み進めていくうちに、自分の父親だと気付く。その手紙には、父親の娘に対する思いが綴られてた。娘の子供時代から始まり、娘がDJの夢を叶えるために上京する時、反対した事…。都会で一人暮らしをする娘を心配していた事、妻の葬式で故郷に帰ってきた娘への想い…。さまざまな事が書かれていた。

最後に、ラジオのDJを引退する娘をねぎらい、故郷に一度戻って、肩の力を抜いて骨休めに帰って来いと、手紙で娘に語っていた。それを読み続けていた彼女は、始めはDJとして仕事をまっとうしようと感情を抑えていたが、父の想いが伝わってくるにつれて、感情があふれ出てきた。

父親の自分に対する本当の気持ちを知った彼女は、DJとしてではなく、ただのひとりの娘として、故郷の父親に対する想いをラジオで伝えた。――翌日、彼女は父親の手紙を胸に、父の待つ雪深い故郷に帰った。

製作スタッフ

  • 総監督・絵コンテ:やすみ哲夫
  • 演出:山本寛
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:池田和美
  • 美術監督:別宮篤幾
  • 色彩設計:高木理恵
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画

声の出演

  • ひとみ:山崎和佳奈
  • 大野:小杉十郎太
  • 父:阪脩
  • ナレーション:さとうあい
  • 母:竹口安芸子
  • AD1:小西克幸
  • AD2:坪井智浩
  • 同僚:浜田賢二
  • 受付嬢:増田ゆき

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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