【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #036 平成12年11月30日放送分『集めるまんじゅう』『寒がりな死体』『母ちゃんの屋台』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_036 ドラマ、アニメ紹介
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

集めるまんじゅう

主人公の新谷悟は、世間的にまだ名前が知られていない陶芸家。自分の陶芸作品で次の個展を大成功させ、一躍有名になろうと日々陶芸に励んでいた。しかし、工房の近くで工事が行われていて、騒音がうるさくなかなか陶芸に集中できなくてイライラしていた。そんな時、道端で店を出している謎の老婆と出合い『集めるちりとり』を購入する。その『集めるちりとり』とは、ちりとりに壊れた物を寄せ集めて、元の形に戻してくれるというものであった。しかし、壊してしまった作った壷が、元に戻っていくのを見て喜んでいた新谷であったが、寄せ集められた壷の破片は集まりすぎて、元の土にまで戻ってしまった。次に謎の老婆から手に入れた商品は『集める』スポンジ。そのスポンジを部屋の中で絞ると、急に自分の声が聞こえなくなった。『集めるスポンジ』とは、周りの音を全部集めて吸い取ってくれるスポンジだった。工事現場の騒音にも悩まされなくなった新谷は、集中して陶芸を作っていける環境を手にすることが出来た。新谷は再びあの謎の老婆と出会い、今度は『集まるまんじゅう』を手に入れる。新谷がそのまんじゅうを食べてみると、とても奇妙な味で思わずまんじゅうを地面に投げ捨てた。すると、投げ捨てられたまんじゅうにアリが集まってきた。

集めるまんじゅうとは、単純にアリを集めるということだったのかと腹を立てた新谷であったが、よく見てみるとその集まってきたアリ達が土をくわえていた。その土は今まで新谷が見たこともないような高級な土であった。『集めるまんじゅう』とは、アリ達が陶芸に使う最高の土を集めてくれるまんじゅうという意味だったのだ。最高の環境と最高の材料を手に入れた新谷は、次の個展にはきっと大勢の人々が詰めかけるはずだと自信に満ち溢れていた。そして、新谷は個展の日を迎えた。しかし、新谷の予想と反して個展には全く人が入らなかったのだ。自分には実力が無いのかと悩む新谷、そんな時、再び謎の老婆と出会う。そして、今度は『集まる絵筆』を手に入れる。早速、新谷は工房に戻り『集まる絵筆』を使って作品に絵付けをしていくのだが、その効能は分からなかった。そして、今度の作品は人々に認められるのだろうかという不安を抱きながらも、二度目の個展を迎えた。新谷が個展に入ると、ギャラリー内は人でいっぱいに埋め尽くされていた。『集める絵筆』とは、絵筆で絵付けをした作品に、人々を呼び集める、つまり、人気を集めるというものであった。『集める絵筆』で絵付けした新谷の作品は、またたく間に大ブームを巻き起こし、新谷は夢にまで見た一流陶芸家と呼ばれるまでになった。そんなある日、個展を終え帰ろうとする新谷に、一人の怪しげな女が声を掛けてきた。その女は、日本美術館の職員で、ぜひ新谷に作品展を開いて欲しいと言ってきた。

新谷は、その女を信用し詳しく話を聞くため女の車に乗ったのだが、車の中にはナイフを持った大男が待ちうけていた。それは、新谷を拉致するための罠だったのだ。新谷は人里は離れた工房に連れていかれた。その女と大男は、ある宗教団体のメンバーで、新谷が作った人が引きつけられる壷を布教活動の利用しようとしたのだ。新谷は、自分の作品を見て喜んでくれた人々のことを思い、宗教団体の悪事に手をかす気にはならなかったのだが、ナイフで脅され逃げられそうにもなかった。悩んだ新谷は、絵筆さえなければ人々を引き付け苦しめることもないと思い、絵筆を燃え盛る窯の中に投げ捨てた。すると、大勢の人達が、新谷が拉致されている工房に集まってきて、新谷は警察に命を助けられた。新谷が投げ捨てた絵筆の煙が、煙突から出ているのを見て人々を呼び集めたのであった。新谷は、絵筆を失い貧乏陶芸家に戻ってしまったが、またいつか、本当に人々に感動してもらえるような作品を作ろうと決意するのであった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:矢野篤
  • 演出:松浦錠平
  • キャラクター:大杉宣弘
  • 作画監督:小田仁平
  • 美術監督:湖山真奈美
  • 音響監督:大熊昭
  • 効果:庄司雅弘
  • 整音:大城久典
  • 制作:東京ムービー
  • 協力:SSC

声の出演

  • 新谷悟:鈴置洋孝
  • 老婆:堀絢子
  • 宗教団体の女:久川綾
  • 男:屋良有作
  • ナレーション:田中信夫
  • 警官A:稲田徹
  • 警官B:柳沢栄治
スポンサーリンク

寒がりな死体

都内の総合病院で殺人事件が起きた。被害者の男は、暖房で異常に温められていた病室の中で、何かで首筋を刺され死んでいた。その傷痕には、凶器の一部に使われたであろう割り箸が残されていた。男が殺された病室は、厳重なセキュリティーシステムが敷かれていて、外からの侵入は不可能であった。敏腕女警部・神宮寺葉子は、犯人を特定する凶器を探したのだが、建物内のどこを探しても被害者の傷口にあうような物は発見されなかった。その中で、ナースステーションにヒビの入ったシャンパングラスを見つける。そして、殺人現場でテーブルの上についた小さな赤い輪っかに気づく。

次に、防犯カメラに写っていた怪しい影の人物が持っている、明かりのついていない懐中電灯に目を止める。これらの犯人の残した証拠により、神宮寺の中でキーワードが繋がった。神宮寺は、関係者を呼び、犯人がどうやって殺人を犯したのか謎を解いていく。犯人は、被害者の血液をシャンパングラスに入れ凍らせて凶器として使ったのだ。被害者の傷痕に残っていた割り箸は、凍ったつらら状の血の塊をグラスから引き抜く取っ手として使われたものであった。そして、犯人は被害者を殺害した後、病室の温度を暖房により上げた。そうすることにより、固まっていた血液でできた凶器は解けて無くなってしまう。

もともと、被害者の血液で作っていたものであるから、溶けると凶器は消えてしまう。犯人は、その凶器を監視カメラに写っても分からないように、懐中電灯の電池が入る部分に入れて病室に持ち運んだ。だから、懐中電灯の電気は消えていたのだ。テーブルの上に残っていた赤い輪っかの後は、懐中電灯の中で溶けた血液が液体となって懐中電灯の蓋につき、犯人が凶器を取り出す時に懐中電灯の蓋を置いた時にできたものであった。犯人は、病院に勤める看護婦で、被害者の男に自分の父親を殺されていたことが動機であった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:岡崎幸男
  • キャラクター・作画監督:平山智
  • 美術監督:本田修
  • 音響監督:大熊昭
  • 効果:庄司雅弘
  • 整音:大城久典
  • 制作:東京ムービー

声の出演

  • 神宮寺葉子:小山茉美
  • 江森:中村大樹
  • 武部香:山崎和佳奈
  • 警備員:中嶋聡彦
  • 伊藤良江:滝沢ロコ
  • ナレーション:銀河万丈
スポンサーリンク

母ちゃんの屋台

東京の下町に、美味しいと評判の屋台のおでん屋があった。その屋台を営むのは、10年前に夫を亡くし、女手一つで一人息子を育てる母親である。息子の聡は、母親がおでんの屋台を引いていることを恥ずかしく思えるようになっていて、友達にも屋台ことは秘密にしていた。そんなある日、クラスメートの一人が、偶然にも聡の母親が屋台のおでん屋をやっていることを知り、聡と聡の母親を馬鹿にする。聡は自分の母親が屋台のおでん屋だという運命が、より一層恨めしくなっていく。聡は、母親の自分のために頑張ってくれていることを感じてはいたが、なかなか素直になれずにいた。

母・佐知子もそんな聡の気持ちを知り、哀しいやら空しいやら、複雑な思いであった。そんな時、聡の担任の先生からの推薦で、聡は有名市立中学・星陽学園の試験を受けることになった。佐知子は心からその事をうれしく思うのだが、聡は、入学試験には親子による面接試験があることに不安を感じていた。屋台のおばちゃんが母親では、到底受かるはずがないと思っていたからである。そして、面接試験を迎えた。星陽学園の教員達は、面接で佐知子がおでん屋の屋台をやっていることをしると物珍しく馬鹿にしたような質問を投げかけてきた。何とか一生懸命答えようとする佐知子であったが、緊張のあまり何も言えずになっていた。

聡は、そんな小さくなっている母親の姿を見て、必死で屋台を引いている姿を思い出した。そして、今まで自分を一生懸命育ててくれた母親を馬鹿にしている星陽学園の職員達に、自分の佐知子に対する感謝の気持ちを打ち明けたのであった。今までどれだけ佐知子が頑張ってきたか、また、そんな佐知子のことを恥ずかしく思っていた自分のこと、今ではそんな佐知子のことを誇りに思っていることを、必死に泣きながら伝えたのであった。面接とは呼べるものではなくなったが、聡は星陽学園に合格することができた。それは、聡がトップの成績だっただけではなく、何よりも、聡の母親に対する深い感謝の気持ちを改めて教えられ、聡に是非入学して欲しいと要望があったからであった。

製作スタッフ

  • 総監督・絵コンテ:やすみ哲夫
  • 演出:山本寛
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:池田和美
  • 美術監督:別宮篤幾
  • 色彩設計:高木理恵
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画
  • 協力:京都アニメーション

声の出演

  • 佐知子:藤田淑子
  • 聡:常盤裕貴
  • ナレーション:さとうあい
  • 教頭:加藤治
  • 教務1:掛川裕彦
  • 教務2:嶋俊介
  • 校長:依田英助
  • 教師:菅原淳一
  • 係員:小上裕通
  • 女性客:幸田夏穂
  • 満:仁科俊晴
  • 亮:白須塁
  • サラリーマンA:稲葉実
  • 声A:要田禎子
  • 生徒A:稲葉洋介
  • 生徒B:佐藤公則
スポンサーリンク

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

コメント

タイトルとURLをコピーしました