【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #021 平成12年4月27日放送分『疑われた訪問者』『龍のいけにえ』『天国からのビデオレター』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_021 ドラマ、アニメ紹介
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疑われた訪問者

太平洋に面したある美しい街に海に細長く突き出た岬がある。その岬には車がやっと通れるくらいの細長い道が伸びていて、その先にはたった一軒だけ家が立っている。つまりこの道は岬の先の一軒家に用があるものしか使わない道だった。ある日この家の主人長谷川夫妻が海外旅行から帰国し、家に向かって一本道を車で走っていた。

とその時、我が家の方から一人の男が歩いてくるではないか。呼び止めて「用事でもあるか」と聞いてみたところ、どうもこの男の素振りが怪しく、何か隠し事をしているらしい。不審に思った長谷川が男を連れて我が家に帰ってみると、何と玄関の鍵が開けられているではないか。さらに屋内を調べてみると、閉めていたはずのカーテンが開いている。

しかし、不思議なことに金目のものはおろか、何一つとして盗まれたものはない。男を問いただしてみるが、何も知らないの一点張り。これはいったいどういうことなのか…。男は家の権利書にハンを押し、売却した。なんと家ごと盗んでいたのだ。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:案納正美
  • 演出:案納正美
  • キャラクター:二宮常雄
  • 作画監督:石倉敬一
  • 美術監督:松宮正純
  • 音響監督:山田智明、西村朋紘
  • 効果:横山正和
  • 調整:はたしょうじ
  • 制作:バップ
  • 制作協力:スタジオぴえろ

声の出演

  • 長谷川史郎:関俊彦
  • 長谷川めぐみ:小山裕香
  • 男:中尾隆聖
  • 老紳士:藤本譲
  • 老婆:阪脩
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龍のいけにえ

昔々、豊かな自然に恵まれた平和な村があった。しかしこの村にはひとつの大きな心配事があった。それは百年に一度だけ目覚めて村を襲う恐ろしい龍がいることだった。村を守るには龍に3人のいけにえをささげなければならない。逆らえば龍は怒り、村に大いなる災いがもたらされるのである。

そして今年がその百年目にあたる。村長を中心に相談する村人達…。しかし全員が仲良く家族同様に暮らしている村の事、誰かをいけにえに選ぶ事などとてもできはしない。困り果てていたそんな時、村のはずれに独りで住む天涯孤独の若者荘兵衛が立ち上がった。「俺が龍のいけにえになる。他に2人一緒に行く者はいないか」と。その声に応えて3人の男達が立ちあがった。これで合わせて4人…。しかしいけにえは3人なので集合に一番遅れてきた者がもっとも迷いのある者として生贄からはずす事になった。

一番に名乗りを上げた荘兵衛が来なかった。荘兵衛が裏切ったと憤る三人だが、龍のもとへ向かうと…荘兵衛が現れ「俺が生贄だ」と龍の目の前に現れて、食われてしまった。しかし、そのすぐ後に龍が苦しみ出してのたうちまわって死んだ。荘兵衛は毒の実を食べておいたのだ。こうして荘兵衛の犠牲のお蔭で村は救われたのだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:高橋滋春
  • 演出:高橋滋春
  • キャラクター:小澤郁
  • 作画監督:小澤郁、都築裕佳子
  • 美術監督:長尾仁
  • 音響監督:大熊昭
  • 効果:庄司雅弘
  • 調整:大城久典
  • 制作:東京ムービー
  • 制作協力:マジックバス

声の出演

  • ナレーション:此島愛子
  • 荘兵衛:石丸博也
  • 忠八:神奈延年
  • 矢右衛門:嶋俊介
  • 権介:塩屋浩三
  • 村おさ:永井一郎
  • 忠八の妻:荘真由美
  • 権介の母:相生千恵子
  • 矢右衛門の弟子1:鈴村健一
  • 矢右衛門の弟子2:結城比呂
  • 老人:藤本譲
  • 村人1:檜山修之
  • 村人2:長島雄一
  • 村人3:塚田正昭
  • 村人4:掛川裕彦
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天国からのビデオレター

病気のため余命幾ばくもない若い母親・雅子は、3歳になろうとする一人娘・エリの幸せを祈って、自分の死後見せるために3本のビデオレターを撮影した。それぞれ娘に見せる時期を指定したラベルを貼って、夫の浩に時期が来るまで見ないと約束させた上でビデオを託し、雅子は天国へと旅立った。最初のビデオレターを見せたのは、エリの3歳の誕生日、雅子が亡くなってから3ヶ月後。幼いエリはまだ母親の死を理解できずに寂しがっては、父の浩を困らせていた。ブラウン管から雅子がエリに語りかける。「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー、エリちゃん…。

ママはビデオの中にお引っ越ししました。だからエリちゃんの側にはいられなくなったけど、いつでもここからちゃんと見ているからね…」そしてお誕生プレゼントに魔法をかけてあげると言った。それはエリがパパのことを世界で一番好きになる魔法。だからママがいなくても大丈夫…。「良い子にしていたらまた会いに来るからね」というママの言葉を聞いて、その後エリはパパと一緒に仲良く暮らした。2本目のビデオレターを見せたのは、エリが小学校に入学する日。だんだん母親が死んだということに気づき始めていた頃。ブラウン管から語りかける雅子は、自分が実は天国にいると告げる。でもいつもここからエリのことを見ているから寂しがったりしないでねと。そしてまた魔法をかけてあげると言う。今度の魔法はエリが少し大人になる魔法。だからパパを手伝って家の仕事もできるようになる…。

それからエリは一生懸命家の仕事も手伝い、すくすくと良い子に育っていった。そして月日は流れ、エリがもうすぐ5年生になるある日のこと。パパがある女の人を紹介してくれた。とても優しくて温かい女性。でも今でもママのことが大好きなエリにはショックなことだった。やがて新しいママを家に迎える日がやってきた。3本目のビデオレターには「新しいママが来る日のエリちゃんへ」書かれてあった。浩も初めて見るビデオレター…。今度は「ママを忘れる魔法」がかけられていた。しかしエリは決してママを忘れることなくパパと新しいママの三人で仲良く暮らした。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:寺東克己
  • 演出:岡尾貴洋
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:乙幡忠志
  • 美術監督:脇威志
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 調整:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画
  • 制作協力:陸演隊

声の出演

  • ナレーション:鈴木弘子
  • 雅子:相沢恵子
  • 浩:牛山茂
  • エリ(4,5才):田中エミ
  • エリ(12才):須藤祐実
  • 秀一:立原勇武
  • 医師:山野井仁
  • 久美:幸田夏穂
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全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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