【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #045 平成13年2月22日放送分『理由のない凶器』『鈴森なんでも相談所~正直者の出世法~』『温泉騒動』『愛するむすこへ』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_045 ドラマ、アニメ紹介
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理由のない凶器

ある病院の屋上で、胃潰瘍の手術を受けて入院中の男性の死体が発見された。物干し台で組まれた十字架にくくりつけられた死体には、アンテナのコードで首を絞められた跡や、傘で腹をめった刺しにされた跡、鉢植えで頭を殴られた跡などがあった。しかも、被害者は人に恨まれるような人物ではなかったという。葉子たちは、被害者の担当医だった宮田先生と会う。そして、葉子はそこで全てが繋がる。関係者を屋上に集めると葉子は真実を話し出す。キーワードその1、「体操の音楽のテープが入ったラジカセ」。手術の後で体がなまった被害者は、ラジオ体操をした。動きはだんだん激しくなり、体を大きくひねる運動に来た時、体の中から、メスが出てきたのだ。そう、被害者の体の中には、医療ミスで残されたメスが入っていたのだ。キーワードその2、「被害者だけの指紋がついたメス」。現場に残されていたメスには、刃先の部分に被害者の指紋が、持ち手には血がついていた。これは、被害者が自分のお腹から出てきたメスを抜いた証拠。

キーワードその3、「元々屋上にあったものばかりの証拠品」。あまりにも無残な殺され方をした被害者だったが、凶器はすべて元々屋上にあったものばかり。つまり、行き当たりばったりで作られた現場だったのだ。葉子は、宮田につめよる。屋上にやってきた宮田は、虫の息になっている被害者を発見。最初は応急処置で救おうとするが、被害者が死亡すると今度は、医療ミスがばれないようにする為に異常者の犯行に見せる事にした。手術の時には手袋をはめていたので、自分の指紋が発見されることはない。そこで、メスもそのまま、そこへ残しておく事にした。キーワードその4、「死体を縛っていた血だらけのタオル」。物干し台に死体をくくりつけていた血だらけのタオルをほどいた所、被害者の手首には傷ひとつなかった。このタオルは、宮田が被害者を救おうとした時に、応急処置で使用した物だ。キーワードその5、「突然そったトレードマークのひげ」。宮田は、自慢のあごひげを今朝そっていた。被害者の心臓の鼓動を聞こうとした時に、ひげに血がついてしまったのだ。水で洗っても、ルミノール反応を見ればばれてしまう。そこで、急遽そることにしたのだ。水道管の中から宮田のひげが発見されると、宮田は観念して自供した。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:浜津守
  • 演出:佐土原武之
  • キャラクター・作画監督:平山智
  • 美術監督:本田修
  • 音響監督:大熊昭
  • 整音:大城久典
  • 効果:庄司雅弘
  • 制作:東京ムービー

声の出演

  • 神宮寺葉子:小山芙美
  • 江森:中村大樹
  • 宮田:岸野幸正
  • 森本:嶋俊介
  • 警官:遊佐浩二
  • 事務員:篠原恵美
  • 女性職員:江森浩子
  • 刑事:田原アルノ
  • ナレーション:銀河万丈

鈴森なんでも相談所~正直者の出世法~

なんでも解決してくれる「鈴森なんでも相談所」にある女性が相談に来る。夫は、真面目で良く働くのだが、会社が地味な夫に気づかず、なかなか出世できないというもの。そこで、鈴森所長は彼女に「会社の社長あてに、旦那さんの告発文を書きなさい」とアドバイスする。

会社は「この人は良く働く」といわれても別に気にしないが「この人は会社のお金を横領している」と言われればすぐに調査に動くもの。真面目な夫を調べれば調べるほど、彼が良く働く素晴らしい人材だということが分かり、やがて、彼は出世する事が出来ました。こうして、夫婦は幸せになったという事です。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:岡尾貴洋
  • キャラクター・作画監督:乙幡忠志
  • 美術監督:脇威志
  • 色彩監督:西村省吾
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:大石幸平
  • 制作:日本アニメーション
  • 協力:陸演隊

声の出演

  • ナレーション:荘真由美
  • 鈴森:宮澤正
  • 土井:橘健治
  • 女性1:木村亜紀子
  • サラリーマン:道脇広行

温泉騒動

ある日、平八の倉から地図が見つかる。赤い印を探してみると、隣の勘介の家にあたった。そこで、平八は勘助に事情を話し、二人で掘り起こしてみると、なんと温泉が出てきた。村人全員で使おうと約束して、その日は別れるが、勘助は自分の家の敷地内にあるのだからと一人占めしてしまう。平八は勘助とケンカになる。そこで、勘助は一本の長い管を持ってきて、これを使って平八の家に温泉を引くのなら、分けてやると約束する。管の長さと太さを見た勘助は承諾するが、なんとその管には針の先ほどの穴しかあいていなかったのだ。

平八は文さんに訴える。ところが、文さんは温泉は勘助のものとし、平八には約束通り、その管を使って温泉を引くようにと申し付ける。平八は村人と試行錯誤するが、その管で温泉を引くのは無理かと思われた。ところが、次の日、文さんが平八の所に温泉に入りにやってくる。文さんの知恵は、長い管をわっか上にくるくるとまいていき、一本の太い管をつくることだった。こうして、温泉を引く事が出来るようになり、勘助も文さんの諭しで、皆に詫びをいい、この温泉は有名な湯治場として後世まで名を残す事になりました。

製作スタッフ

  • 総監督・絵コンテ:やすみ哲夫
  • 演出:三宅綱太郎
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:丸山宏一
  • 美術監督:門野真理子
  • 色彩設定:吉田晴絵
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章善・シンエイ動画
  • 協力:ベガエンタテイメント

声の出演

  • 文さん:城山堅
  • 勘助:中村秀利
  • 平八:茶風林
  • ナレーション:島本須美
  • 村人1:中嶋聡彦
  • 村人2:巻島直樹
  • 村人3:菅原淳一

愛するむすこへ

漁師の父親が死んでから、女手一つで水商売の店をきりもりし、一人息子を育ててきたあけみ。息子の達夫は悪い遊びを覚え、不良と呼ばれていた。二人は顔を合わせばケンカばかり。そんなある日、あけみのもとに一本の電話が… こつこつと貯めていたお金と、お店を常連客に騙し取られてしまったのだ。銀行やローン会社を走り回ったが、何の保証もないあけみにお金を貸してくれる所はなかった。あけみは、人生に疲れてしまい、一通の手紙を残して去る。

外から帰ってきた息子は、残された手紙と保険金の受取人に自分の名前が書かれた書類をみて、母親が自殺しようとしている事に気づき、海へ向かう。そして、入水自殺を図ろうとしていた母親を止め、自分の素直な気持ちを話す。二人の親子は、お互いの気持ちを知るのだった。どんな荒波がこようとも、もう、この二人は飲み込まれる事はないだろう。

製作スタッフ

  • 総監督:やすみ哲夫
  • 絵コンテ・演出:牛草健
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:丸山宏一
  • 美術監督:松宮正純
  • 色彩設定:吉田晴絵
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 整音:田中章善

声の出演

  • 明美:水原リン
  • 達夫:新田亮
  • ナレーション:さとうあい
  • 客:菅原淳一
  • がや:小上裕通・小野塚貴志

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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