【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #046 平成13年3月1日放送分『寝台特急殺人事件』『三面記事太郎 バイクの後ろに乗る幽霊』『天狗の約束』『呪いのバイオリン』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_046 ドラマ、アニメ紹介
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寝台特急殺人事件

寝台特急列車の最後部デッキで男が死んでいる。被害者は小野。現場の状況から、走っている列車の外から銃で撃たれた様子。犯人は小野の義理の息子で、この寝台特急の運転手の石井。しかし当時、石井は列車の先頭部で運転をしており、席を離れておらず、小野がいた最後部からもっとも離れた場所にいた。列車の先頭部で運転をしている人間が、最後部にいた人間を撃ち抜く方法とは??

――キーワードは5つ。①石井が手配した最後部座席の切符②死体が握っていた携帯電話③大きめの釣り竿のケース④トンネルの手前で鳴った汽笛⑤トンネルの手前の地形(大きなカーブ)――謎解きは・・・まず、石井は最後部の切符を買い、小野をそこに居させた。次に、列車内は携帯電話が禁止なのを利用して、小野の携帯電話を鳴らし、廊下の窓辺におびき寄せた。

そして大きめの釣り竿ケースに隠し入れていたライフル銃を取り出して構えた。列車が、トンネルの手前の大きなカーブを通った所で、先頭部から最後部の窓辺にいる小野が見える。その瞬間、石井は小野を撃ち抜いた。汽笛は銃声を消すために鳴らしたのだった。石井は義父の小野を憎んで殺したのだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:岡崎幸男
  • キャラクター・作画監督:平山智
  • 美術監督:本田修
  • 音響監督:大熊昭
  • 効果:庄司雅弘
  • 整音:大城久典
  • 制作:東京ムービー

声の出演

  • 神宮寺:小山芙美
  • 江森:中村大樹
  • 石井:小杉十郎太
  • 小野:大矢謙臣
  • 警官:柳沢栄治
  • 売り子:雪乃五月
  • ナレーション:銀河万丈

三面記事太郎 バイクの後ろになる幽霊

バイク乗りの間で“足のない老婆の幽霊”がでると有名なトンネルがある。主人公の若者が調度そのトンネルに差し掛かったとき、ある老婆が飛び出してきた。老婆はバイクの後ろに乗せてくれ、と若者に頼んだ。

若者は、噂の幽霊!?と思ったものの、足があるので、安心して、その老婆を後ろに乗せた。すると必要以上に老婆が若者にしがみついた。そして、嫌な予感がした若者はバイクの後ろを見ると、老婆の足がない!! 大きな悲鳴をあげて急ブレーキをかけた。

実は・・・足がない幽霊か?と思いきや、老婆はバイクの後ろに“正座”していたのだった。バイクの後ろに正座で座るとバランスが悪いので、老婆は必要以上に若者にしがみついていたのだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:岡尾貴洋
  • キャラクター・作画監督:岡村正弘
  • 美術監督:脇威志
  • 色彩設計:西村省吾
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:佐藤千明
  • 制作:日本アニメーション

声の出演

  • 太郎:伊藤健太郎
  • 若者:結城比呂
  • 老婆:水原リン

天狗の約束

昔々、とにかく弱い六左衛門というお侍がいた。ある日、殿様から“おふれ”がでた。御前試合で勝ち抜き戦をして侍大将を決めるという。六左衛門は、もし侍大将になれたら、殿様のひとり娘の鶴姫様と結婚できるかもしれない、と思ってはりきり、山にこもって修行をしていた。しかし、なまけて、すぐ酒を飲み始めた。するとそこへ天狗が現われて、六左衛門の酒を要求する。

酒を天狗にあげた代わりに、六左衛門は、天狗に願い事を言う。“国で一番強い男になりたい!”その結果、御前試合を勝ちぬいて侍大将になった。・・・なったはいいが、平和すぎて戦がなく、活躍の場がない。そこで六左衛門は無理矢理に戦の計画を立てて、隣の小さな小さな国を攻める事に決めた。敵の人数の10倍の兵隊を用意して戦に臨んだ。しかし、六左衛門の兵隊は恐ろしいほど弱く、戦に完敗!! 命からがら六左衛門は逃げかえる事にした。その途中、天狗に再会して話をした。

実は、六左衛門を“国で一番強い男”にするために、天狗は、国中の男達を六左衛門より弱くしたのだった。けれども六左衛門は、国に戻れば自分は“国で一番強い男”なのだから、まぁ、いいだろう・・・、と考えて国に戻って鶴姫様に会う。すると、鶴姫様は、仲間を見捨てて一人で逃げ帰った六左衛門を卑怯と言い、投げ飛ばした。つまり、六左衛門は国中の男よりは強くなったものの、女である鶴姫様には勝てなかった、という訳。女よりも弱い男達が集まるこの国は、すぐに滅びてしまったとか、しまわなかったとか・・・。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:神戸守
  • 演出:箕の口克己
  • キャラクター:我妻宏
  • 作画監督:宇田川一彦
  • 美術監督:吉原守
  • 色彩設計:大野嘉代子
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 効果:松田昭彦
  • 整音:大石幸平
  • 制作:日本アニメーション

声の出演

  • ナレーション:瀬畑奈津子
  • 六左衛門:高戸靖広
  • 天狗:宮澤正
  • 鶴姫:木村亜希子
  • 殿様:西村和彦
  • 男:高塚正也
  • 武将①:うすいたかやす
  • 伊:石塚堅
  • 武士①:上別府仁資

天狗の約束

有名な音楽大学を卒業した若き天才バイオリニスト、辰巳直哉。ある日、彼は楽器店で“呪いのバイオリン”と運命の出会いをする。その呪いのバイオリンは、持ち主を必ず不幸にするという曰く付きのもので、伝説のバイオリン職人の佐伯潤一の作品だった。しかし辰巳は、この“呪いのバイオリン”に強く惹きこまれて購入する。この呪いのバイオリンは、バイオリンの裏に彫られている「レクイエム」という曲しか弾く事ができなかった。しかし、この曲を路上で弾くと大勢の人が立ち止まり、辰巳の弾く「レクイエム」に聴き入った。

それがきっかけで辰巳のコンサートが体育館で行われる事になった。しかし当日、町が洪水になって中止。体育館が避難場所になった。これが呪いか!? 辰巳は避難した大勢の人の前でバイオリンを弾いた。それから辰巳は有名になり、『天才バイオリニスト』としてとりあげられていった。そして遂に、世界の超一流の音楽家があつまる大舞台、湖のほとりで行われる【富士クラッシックフェスティバル】の出演が決まった。辰巳は自分にどんな呪いがかかるのか、不安にかられたものの、そこで「レクイエム」の演奏をする。そして演奏終了後に、雷が鳴り、風が吹いて、辰巳が持っている弓がとばされて湖の中に沈んでいった。

後日、弓の沈んだ湖の底から、佐伯潤一の遺骨が発見された。――実は、この“呪いのバイオリン”の目的は、「レクイエム」で、この湖に入水自殺した佐伯潤一の魂を静めるために、「レクイエム」を見事に弾きこなす奏者を捜していたのだ。だから腕の劣る奏者の手に渡ると、不幸な事をおこして、その奏者から離れて、別の奏者を捜すようにしていた。そのために“呪いのバイオリン”と呼ばれてしまっていたのである。こうして呪いのバイオリンは「レクイエム」を見事に弾きこなす辰巳直哉と出会ったのだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ・演出:阿部司
  • キャラクター・作画監督:君塚勝教
  • 美術監督:古宮陽子
  • 色彩設計:原田幸子
  • 音響監督:西村朋紘
  • 効果:森賢一
  • 制作:サテライト

声の出演

  • 辰巳:千葉進歩
  • 楽器屋の主人:藤本譲
  • 市役所職員:稀代桜子
  • 音大学長:辻村真人
  • 音大選考委員A:中田和宏
  • 音大選考委員B:宇垣秀成
  • 小学生の女の子:大前茜
  • ナレーション:江原正士

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

#001~#010

#011~#020

#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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