なくなるファンレター
主人公の速見 翔は人気男性アイドル歌手。自分の出したCDが初登場12位だったのに腹を立てて、歌番組の収録をドタキャンしてしまう。そんな時、町で不思議な商品を売る謎の老婆に出会い「なくなるファンレター」という商品を買う。家に帰るとマネージャーに、歌番組の司会者がかんかんに怒っていた事を聞き、司会者に「なくなるファンレター」を使い、謝罪の手紙を書いた。すると次の日、翔が手紙を出した司会者の2人の人気が一気に落ちた。実は「なくなるファンレター」とは人気がなくなる、という意味だった。翔は、なくなるファンレターを使い、他の歌手の人気を落としCDチャートの1位を手に入れた。「なくなるファンレター」がなくなったので、次に翔は、老婆から「なくなるテレフォンカード」を買った。
ある日、週刊誌に翔の女性関係のスキャンダルが載ってしまう。口裏をあわせるために、女性に電話をしようとするが、携帯を楽屋に落としてきてしまい、しかたなく公衆電話から「なくなるテレフォンカード」を使い電話をすることに…。すると、勝手に電話がかかり、「あなたのニュースが2件あります。あなたのCDがヒットチャートの第1位になりました。保存する時は#を、消去する時は9を押してください 。」というメッセージが流れる。とりあえず保存すると、つぎに「あなたのスキャンダルが週刊誌に取り上げられました。」というメッセージが流れる。もちろん消去した。すると、次の日、翔のスキャンダルがなくなってた。翔は、「なくなるテレフォンカード」を使い、次々とスキャンダルを消していった。
ある時、夜遊びばかりしている翔をマネージャーが注意すると、怒った翔は、マネージャーを突き飛ばし殺してしまう。慌てて「なくなるテレフォンカード」を使い消去しようとするがテレフォンカードの度数が0になっていて消去できなかった。すると、謎の老婆がいて「なくなる石けん」を買う。慌てて家に帰り「なくなる石けん」を使い、手についた血を洗おうとすると、泡がついた部分は消えて見えなくなった。驚く翔は、殺害現場にネックレスを落とした事に気付き、「なくなる石けん」を使い透明人間になりネックレスを処分しに行く。うまく処分する事に成功し、浮かれて町の中で、はしゃいでいたら、車にひかれてしまう。助けを呼ぶが、声がでなくて誰も気付いてくれない。そして、翔は死んでしまう。「なくなる石けん」の本当の意味は、使った人が「亡くなる」という意味だった。
製作スタッフ
- 絵コンテ:矢野 篤
- 演出:佐々木皓一
- キャラクター:大杉宣弘、小川一郎
- 作画監督:上村栄司
- 美術監督:湖山真奈美
- 音響監督:大熊 昭
- 効果:庄司雅弘
- 整音:大城久典
- 制作担当:大平隆幸、松下周史
声優
- 速水 翔:三木眞一郎
- 老婆:堀 絢子
- マネージャー:大滝進矢
- 徳光:小林 修
- ドライバー:中嶋聡彦
- 女子高生A:宇和川恵美
- 女子高生B:菊地祥子
- キャスタ-男:中 博史
- キャスター女:熊谷ニーナ
- AD:沼田祐介
ロープの疑惑
世界的なファッションデザイナーの辻川一輝が死体で発見された。首にロープが巻かれ部屋の中はデザイン画で散乱していた。状況からして、明らかに何者かが後から、首にロープをまわして締め殺したかに思えた。しかし、神宮寺はたんなる殺人事件ではないとよんだ。まず、「部屋に散乱したデザイン画」 「暖炉の中のデザイン画の燃えかす」 「暖炉と向かい合っている温風ヒーター」 床にシャンデリアの破片が落ちているのを発見する。
天井を見てみると小さな穴が開いていた。「天井の小さな穴」天井裏を調べると包丁が穴を塞ぐ様に置いていた。「天井裏の包丁」そして「結び目のあるロープ」神宮寺は閃いた。これは他殺ではない、自殺だと。まずデザイン画を積み重ねて自殺する台を作った。そして、温風ヒーターを使いデザイン画を飛ばして暖炉の中で燃やした。
これで、物取りに襲われた様に見せかけた。そして、ロープを天井から吊るして下に落ちない様に包丁をかませ、首を吊りデザイン画を蹴り上げる。すると体が振り子の様にゆれて、天井裏では包丁の刃がこすれて少しずつ切れて行き、最後にはプツリと切れて死体は床に落ちる。これで、他殺に見せかけてのだ。では、辻川は何の為に他殺に見せかけたのか?自殺では保険金が受け取れない場合があるのだ。辻川はせめて、妻が保険金を受け取れる様にと考えたのだった。
製作スタッフ
- 絵コンテ:浜津守
- 演出:佐土原武之
- キャラクター:平山智
- 音響監督:大熊昭
- 効果:庄司雅弘
- 整音:大城久典
- 制作担当:大野雅義、小山雅弘
声優
- 神宮寺葉子:小山茉美
- 江森:中村大樹
- 夫人:山口奈々
- ナレーション:銀河万丈
少女の願い 私を殺して
主人公の殺し屋の桜井の元に小さな少女 美奈がやって来た。そして、私を殺して欲しいと言ったのだ。桜井は本当に悪いと思った奴しか殺さないというルールを持っていた。理由を聞いても話さない少女奈美。殺す気がないのなら殺してくれるまで居座ると言い出す。そして、桜井と少女の不思議な生活が始まった。朝、奈美は桜井に朝食を作ってあげる。奈美は自分がいると母親に迷惑がかかる だから殺して欲しいと言った。
そんなに殺して欲しいなら…と桜井は奈美にナイフをつきつける。そして、ナイフを振り下ろす。奈美のペンダントを切ったのだ。桜井は「母親のしあわせを願うなら、ペンダントの写真を見てるようじゃダメだ。今、お前が見つめないと行けないのは病院の上で寝ている現実の母親だ」と言う。母の元へ帰るという奈美。しかし、そこに桜井のことを付狙っていた黒川が登場する。実は奈美は黒川の仲間だった。朝食のコーヒーの中に睡眠薬を入れていた。そして、火をつけて殺してしまう。
そして、数日後 奈美の元に1通の手紙が届く。桜井からだ。なんと桜井は生きていたのだ。薬になれていた桜井には効かなかった。そして桜井は自分が奈美の父親だと告白する。それと、今まで何もしてやれなかったダメな父親のせめての償いだと言って、小切手を同封した。奈美は2度とこのような事はしないと誓い、桜井から貰ったお金で母親の病気を治してみせると言った。そして、桜井は、いつの日か母親と娘を迎えに行くことを約束するのであった。
製作スタッフ
- 総監督:やすみ哲夫
- 絵コンテ・演出:岡尾貴洋
- キャラクター:関 修一
- 作画監督:乙幡忠志
- 美術監督:脇 威志
- 色彩設計:西村省吾
- 音響監督:小林克良
- 効果:横山正和
- 整音:田中章喜
- 制作担当:渋谷いずみ、下田久人
声優
- 桜井:谷口 節
- 美奈:清水理沙
- 黒川:立木文彦
- ナレーション:大友龍三郎、村上はるみ
全放送回別リンク一覧
全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。
#001~#010
- #001 平成11年10月14日放送分『謎のアルバイト』『三つの宝物』『乗り込んできた男』
- #002 平成11年10月21日放送分『動き出した大仏』『虎の好きな王様』『使えないライター』
- #003 平成11年10月28日放送分『天使の輪がみえる』『こわれた土偶』『見えない隣人』
- #004 平成11年11月4日放送分『最終面接』『あきすと少年』『ほんとうのゴミ箱』
- #005 平成11年11月11日放送分『時効成立』『消えた仏様』『彼氏の父親を愛してしまった私』
- #006 平成11年11月18日放送分『103便SOS』『妻への手紙』『使えない傘』
- #007 平成11年11月25日放送分『ほんとうの留守番電話』『約束した参観日』『いつかどこかでであった二人』
- #008 平成11年12月2日放送分『天国への階段』『開かずの扉』『天才ゴキブリ登場』
- #009 平成11年12月9日放送分『人類最後の男』『父ちゃんはべっぴんさん』『閉じ込められた三人』
- #010 平成11年12月16日放送分『月から見たかぐや姫』『誰もこない予約席』『無敗の弁護士』
#011~#020
- #011 平成12年1月13日放送分『余命半年』『三つの願い』『ぴったりのベルト』
- #012 平成12年1月20日放送分『300歳の王様』『結婚式の写真』『この中の誰かが死ぬ』
- #013 平成12年1月27日放送分『絶滅の島』『一番大きなリンゴ』『危険な贈り物』
- #014 平成12年2月3日放送分『秘密の館』『山の中の郵便受け』『殺し屋ですのよ』
- #015 平成12年2月10日放送分『みんなの願い』『逆転』『すすんでる帽子』
- #016 平成12年2月17日放送分『兵士の約束』『逃走の道』『離婚の前夜に…』
- #017 平成12年2月24日放送分『狙われたテレビ局』『奇跡のマジシャン』『正直なパソコン』
- #018 平成12年3月2日放送分『相続のゆくえ』『誘拐の罠』『母ちゃんの弁当箱』
- #019 平成12年3月9日放送分『帰ってきた侍』『悲しい完全犯罪』『終わらない水』
- #020 平成12年4月23日放送分『悲しい完全犯罪~完結版~』『約束した参観日ー最終章ー』『新・ぴったりのベルト』『消えた仏様 完結編』『無敗の弁護士 新バージョン』『母ちゃんの弁当箱~特別編~』
#021~#030
- #021 平成12年4月27日放送分『疑われた訪問者』『龍のいけにえ』『天国からのビデオレター』
- #022 平成12年5月11日放送分『最後の大仕事』『いるはずのない同級生』『しつけのパジャマ』
- #023 平成12年6月22日放送分『謎の通信販売』『うなぎのにおい』『最後のオリンピック』
- #024 平成12年6月29日放送分『奪われた宝くじ』『旅人と四人の小僧』『暗闇の悲劇』
- #025 平成12年7月6日放送分『がまん競べ』『季節はずれのクリスマス』『ついてるハンカチ』
- #026 平成12年7月13日放送分『消えた勇者』『赤い薔薇の秘密』『おくれるリモコン』
- #027 平成12年7月27日放送分『死者からのメッセージ』『値打ちのある猫』『出世食堂』
- #028 平成12年8月3日放送分『はやくなるサングラス』『静かな毒の死体』『真夏のお葬式』
- #029 平成12年9月7日放送分『老人と犬と少年』『”名奉行・文さん”人になった馬』『ひかる地図』
- #030 平成12年9月21日放送分『ふえるほうき』『姿なき放火犯』『ちいさな肩たたき健』
#031~#040
- #031 平成12年10月11日放送分『かえすマスク』『結婚したい女』『母親さがし』
- #032 平成12年10月19日放送分『なくなるファンレター』『ロープの疑惑』『少女の願い 私を殺して』
- #033 平成12年11月2日放送分『大金の誘惑』『一束の稲』『お父さんの靴』
- #034 平成12年11月16日放送分『おちるワイン』『鈴森なんでも相談所』『鬼より恐いもの』『呪いの銃弾』
- #035 平成12年11月23日放送分『私になりたい女』『正直太鼓』『幸せの留守番電話』
- #036 平成12年11月30日放送分『集めるまんじゅう』『寒がりな死体』『母ちゃんの屋台』
- #037 平成12年12月7日放送分『意外な隠し場所』『大江戸団子』『家事三級』
- #038 平成12年12月14日放送分『殺意を生む騒音』『鈴森なんでも相談所』『最後の年賀状』『囮のマンホール』
- #039 平成13年1月11日放送分『ミイラ殺人事件』『しあわせホテル』『かくワラ人形』
- #040 平成13年1月18日放送分『生み出すニワトリ』『鈴森なんでも相談所・人捜しの方法』『江戸で一番口の軽い男』
#041~#050
- #041 平成13年1月25日放送分『女医の罪』『あこがれのカーテン』『恩返しの銭湯』
- #042 平成13年2月1日放送分『温泉旅館殺人事件』『ネズミの婿さがし』『三面記事太郎・ドライヤーで強盗撃退』『最後のリクエスト』
- #043 平成13年2月8日放送分『水鉄砲殺人事件』『へんてこ博物館~幸せの毒薬~』『鈴森なんでも相談所~外灯~』『出題タクシー』
- #044 平成13年2月15日放送分『手錠の謎』『思い出質屋』『三面記事太郎~空っぽの落し物、連続で交番に!~』『もどるパラシュート』
- #045 平成13年2月22日放送分『理由のない凶器』『鈴森なんでも相談所~正直者の出世法~』『温泉騒動』『愛するむすこへ』
- #046 平成13年3月1日放送分『寝台特急殺人事件』『三面記事太郎 バイクの後ろに乗る幽霊』『天狗の約束』『呪いのバイオリン』
- #047 平成13年3月8日放送分『異常な上司』『当たる虫眼鏡』『なんでも博物館~檻に入った木彫りのネズミ~』『箱入り娘』
- #048 平成13年5月24日放送分『依頼していない殺人』『鈴森なんでも相談所~万引きされる靴屋~』『見張りの法被』『なんでも代行業』
- #049 平成13年5月31日放送分『笑わない子供』『三面記事太郎~ストーカー女vsチカン男~』『大地を揺らす騎士』『ぼくたちの卒業式』
- #050 平成13年6月14日放送分『はやくなるサングラス』『謎の通信販売』『正直なパソコン』『戻るパラシュート』『ぴったりのベルト』
#051~#056
- #051 平成13年7月5日放送分『スカイダイビング殺人事件』『鈴森なんでも相談所~大学教授の悩み~』『大出世運動会』『節約するおにぎり』
- #052 平成13年7月26日放送分『水難の相』『ニッポン人の川柳~エレベーターで一句~』『裁きの天秤』『三面記事太郎~漬物の缶詰、一等商品はダイヤモンド~』『真夏のお葬式・ディレクターズカット版』
- #053 平成13年8月16日放送分『流血鬼』『十万本の矢』『作戦ネーム電柱』『距離をつめる男』『私が好きになった人は必ず不幸に…』『三面記事太郎~仙台までただ乗りした有名人~』『当たりつき切符』【夏休み冒険アニメスペシャル】
- #054 平成13年8月30日放送分『究極の密輸』『美人のシャワー』『母が残したアルバム』
- #055 平成13年9月6日放送分『不思議な病気』『兄弟の自転車』『ドケチくらべ』『空から降ってきた男』『醜い美人』
- #056 平成13年9月13日放送分『謎の天才腹話術師』『操られたモーターボート』『長い箸』『厳しい出席簿』※最終回
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