奪われた宝くじ
ひったくりの常習犯・ヒロシは、ある日老女からカバンを奪い去るが、中には宝くじの束くらいしかめぼしい物は入っていなかった。そして翌日、新聞にあの老女の死亡記事が載っていた。カバンをひったくった時に倒れて頭でも打ったのだろうか?目撃者がいないということなのでホッとしつつも、しばらくは身を潜めるヒロシ。
1週間たちそろそろ安心してきたころ新聞を見るとあの老婆から奪った宝くじの当選番号が出ており、調べてみると、なんと3億円に当選していた。大喜びするヒロシ。そこに1本の電話が。それは事件の目撃者と名乗る男からの脅迫電話で、なぜか奪った宝くじが3億円に当選したことも知っていた。恐れおののくヒロシ。しかもよく考えてみると、老女が宝くじの番号を控えていたら換金する際に逮捕される可能性もある。男は100万円の口止め料を要求してきた。ヒロシは男にその金額を仕方なく支払い、同時にブラックマーケットの人間を紹介してもらった。
なぜなら、この宝くじ、換金したくてもそこから足がつくので換金できないので、売る相手としてブラックマーケットを紹介してもらったのだった。ところが、ヒロシがその宝くじをブラックマーケットに売ろうとしたが売れなかった。なぜかというと、宝くじは本物だったが、当選番号が載っていた新聞が偽者だったのだ。結局、得をしたのはブラックマーケットを紹介してくれたあの男だけだった。
製作スタッフ
- 絵コンテ:牛草健
- 演出:牛草健
- キャラクター:関修一
- 作画監督:丸山宏一
- 美術監督:土橋誠
- 音響監督:小林克良
- 効果:横山正和
- 調整:田中章喜
- 制作:シンエイ動画
- 制作協力:ベガエンタテイメント
旅人と四人の小僧
一人の旅人が山道を歩いていたところ、神様になるために修行をしていた四人の、雨・火・大地・虫の神の弟子の小僧たちが、旅人のことを物陰から見つめていた。今までの修行の成果を試そうと、旅人の合羽を誰が脱がせることができるか賭けをすることになった。雨の小僧は雨を降らし、火の小僧は火をおこし、大地の小僧は大地を揺らし地震を起こし、虫の小僧は着物の中にノミを潜ませた。
四人とも全力を尽くしたが、旅人は合羽を最後まで脱ぎませんでした。そこに小僧達よりも、ずっとずっと上の位の天の神様が現れました。どうすれば旅人の合羽を脱がすことができるのか聞いてみると、自分の目で確かめるのだと言われ…。旅人は生まれ故郷の村の家の前に到着し父母と再会していた。父母と再会して安心した旅人は合羽を自ら脱いだ。
実は旅人は女だったのだ。女の一人旅は危険なので、決して合羽を脱がずに警戒したまま旅を続けていたのだった。小僧達が合羽を脱がせられなかったのは、相手のことを考えず自分勝手に無理矢理脱がせようとしたからだった。本当にやるべきことは彼女を安心させてやる事だったのだと神様から教わった。四人の小僧達は優しい心を持った立派な神様になれるよう、これからも修行に励もうと誓いを新たにした。
製作スタッフ
- 絵コンテ:高橋滋春
- 演出:高橋滋春
- キャラクター:都築裕佳子
- 作画監督:都築裕佳子
- 美術監督:長尾仁
- 音響監督:大熊昭
- 効果:庄司雅弘
- 調整:大城久典
- 制作:東京ムービー
- 制作協力:マジックバス
声の出演
- ナレーション:鈴木弘子
- 雨の小僧:皆口裕子
- 大地の小僧:くじら
- 虫の小僧:三田ゆう子
- 火の小僧:杉山佳寿子
- 旅人:松岡洋子
- 神様:矢田稔
暗闇の悲劇
サンフランシスコの郊外、静まり返った夜、銃声が響く。パトロール中の警官がかけつけると、盲目の夫とその妻、そして死体になった妻の兄がいた。夫が「撃ったのは私だ」と言っている。夫はピアノの調教師、裕福とは言えないが幸せな生活を送っていたところ、会社をクビになった妻の兄が毎日のようにお金をもらいに来ていた。兄の横暴ぶりは日を追うごとに激しくなっていった。夫が盲目になったのも、兄との争いの中でのことだった。
ある日、妻が危険な目にあっていたのをかばい、夫は兄を撃ってしまったのだった。妻は警察に「盲目の夫が銃など撃てるはずがない、私が撃ちました」と言っている。夫が銃が撃てるかどうか検証実験が行われることになった。音を頼りに標的が撃てるかどうか、目覚まし時計を鳴らして、それを撃たせるというもの。命中したら夫は犯人になってしまうと妻は思い、もう一つ目覚まし時計を隠し持ち、その検証実験の場所に立っていた。
妻の目覚まし時計が夫の近くで鳴り、その音が近くに感じたので、妻の持っている時計を撃ってしまい、妻は死んでしまった。そして夫もすぐ自分の頭を撃ち、あとを追った。こうして夫婦はこの世から去ってしまったが、二人の愛は永遠に失われることはないだろう。
製作スタッフ
- 絵コンテ:牛草健
- 演出:横山広実
- キャラクター:関修一
- 作画監督:渡辺和夫
- 美術監督:阿部泰三郎
- 音響監督:小林克良
- 効果:横山正和
- 調整:田中章喜
- 制作:シンエイ動画
- 制作協力:イマジン
声の出演
- フランク:田中秀幸
- ナンシー:高島雅羅
- リチャード:屋良有作
- ナレーション:谷口節
- 警官A:小山武宏
- 警官C:小西克幸
- 警官D:菅原淳一
- 子供A:黒田弥生
全放送回別リンク一覧
全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。
#001~#010
- #001 平成11年10月14日放送分『謎のアルバイト』『三つの宝物』『乗り込んできた男』
- #002 平成11年10月21日放送分『動き出した大仏』『虎の好きな王様』『使えないライター』
- #003 平成11年10月28日放送分『天使の輪がみえる』『こわれた土偶』『見えない隣人』
- #004 平成11年11月4日放送分『最終面接』『あきすと少年』『ほんとうのゴミ箱』
- #005 平成11年11月11日放送分『時効成立』『消えた仏様』『彼氏の父親を愛してしまった私』
- #006 平成11年11月18日放送分『103便SOS』『妻への手紙』『使えない傘』
- #007 平成11年11月25日放送分『ほんとうの留守番電話』『約束した参観日』『いつかどこかでであった二人』
- #008 平成11年12月2日放送分『天国への階段』『開かずの扉』『天才ゴキブリ登場』
- #009 平成11年12月9日放送分『人類最後の男』『父ちゃんはべっぴんさん』『閉じ込められた三人』
- #010 平成11年12月16日放送分『月から見たかぐや姫』『誰もこない予約席』『無敗の弁護士』
#011~#020
- #011 平成12年1月13日放送分『余命半年』『三つの願い』『ぴったりのベルト』
- #012 平成12年1月20日放送分『300歳の王様』『結婚式の写真』『この中の誰かが死ぬ』
- #013 平成12年1月27日放送分『絶滅の島』『一番大きなリンゴ』『危険な贈り物』
- #014 平成12年2月3日放送分『秘密の館』『山の中の郵便受け』『殺し屋ですのよ』
- #015 平成12年2月10日放送分『みんなの願い』『逆転』『すすんでる帽子』
- #016 平成12年2月17日放送分『兵士の約束』『逃走の道』『離婚の前夜に…』
- #017 平成12年2月24日放送分『狙われたテレビ局』『奇跡のマジシャン』『正直なパソコン』
- #018 平成12年3月2日放送分『相続のゆくえ』『誘拐の罠』『母ちゃんの弁当箱』
- #019 平成12年3月9日放送分『帰ってきた侍』『悲しい完全犯罪』『終わらない水』
- #020 平成12年4月23日放送分『悲しい完全犯罪~完結版~』『約束した参観日ー最終章ー』『新・ぴったりのベルト』『消えた仏様 完結編』『無敗の弁護士 新バージョン』『母ちゃんの弁当箱~特別編~』
#021~#030
- #021 平成12年4月27日放送分『疑われた訪問者』『龍のいけにえ』『天国からのビデオレター』
- #022 平成12年5月11日放送分『最後の大仕事』『いるはずのない同級生』『しつけのパジャマ』
- #023 平成12年6月22日放送分『謎の通信販売』『うなぎのにおい』『最後のオリンピック』
- #024 平成12年6月29日放送分『奪われた宝くじ』『旅人と四人の小僧』『暗闇の悲劇』
- #025 平成12年7月6日放送分『がまん競べ』『季節はずれのクリスマス』『ついてるハンカチ』
- #026 平成12年7月13日放送分『消えた勇者』『赤い薔薇の秘密』『おくれるリモコン』
- #027 平成12年7月27日放送分『死者からのメッセージ』『値打ちのある猫』『出世食堂』
- #028 平成12年8月3日放送分『はやくなるサングラス』『静かな毒の死体』『真夏のお葬式』
- #029 平成12年9月7日放送分『老人と犬と少年』『”名奉行・文さん”人になった馬』『ひかる地図』
- #030 平成12年9月21日放送分『ふえるほうき』『姿なき放火犯』『ちいさな肩たたき健』
#031~#040
- #031 平成12年10月11日放送分『かえすマスク』『結婚したい女』『母親さがし』
- #032 平成12年10月19日放送分『なくなるファンレター』『ロープの疑惑』『少女の願い 私を殺して』
- #033 平成12年11月2日放送分『大金の誘惑』『一束の稲』『お父さんの靴』
- #034 平成12年11月16日放送分『おちるワイン』『鈴森なんでも相談所』『鬼より恐いもの』『呪いの銃弾』
- #035 平成12年11月23日放送分『私になりたい女』『正直太鼓』『幸せの留守番電話』
- #036 平成12年11月30日放送分『集めるまんじゅう』『寒がりな死体』『母ちゃんの屋台』
- #037 平成12年12月7日放送分『意外な隠し場所』『大江戸団子』『家事三級』
- #038 平成12年12月14日放送分『殺意を生む騒音』『鈴森なんでも相談所』『最後の年賀状』『囮のマンホール』
- #039 平成13年1月11日放送分『ミイラ殺人事件』『しあわせホテル』『かくワラ人形』
- #040 平成13年1月18日放送分『生み出すニワトリ』『鈴森なんでも相談所・人捜しの方法』『江戸で一番口の軽い男』
#041~#050
- #041 平成13年1月25日放送分『女医の罪』『あこがれのカーテン』『恩返しの銭湯』
- #042 平成13年2月1日放送分『温泉旅館殺人事件』『ネズミの婿さがし』『三面記事太郎・ドライヤーで強盗撃退』『最後のリクエスト』
- #043 平成13年2月8日放送分『水鉄砲殺人事件』『へんてこ博物館~幸せの毒薬~』『鈴森なんでも相談所~外灯~』『出題タクシー』
- #044 平成13年2月15日放送分『手錠の謎』『思い出質屋』『三面記事太郎~空っぽの落し物、連続で交番に!~』『もどるパラシュート』
- #045 平成13年2月22日放送分『理由のない凶器』『鈴森なんでも相談所~正直者の出世法~』『温泉騒動』『愛するむすこへ』
- #046 平成13年3月1日放送分『寝台特急殺人事件』『三面記事太郎 バイクの後ろに乗る幽霊』『天狗の約束』『呪いのバイオリン』
- #047 平成13年3月8日放送分『異常な上司』『当たる虫眼鏡』『なんでも博物館~檻に入った木彫りのネズミ~』『箱入り娘』
- #048 平成13年5月24日放送分『依頼していない殺人』『鈴森なんでも相談所~万引きされる靴屋~』『見張りの法被』『なんでも代行業』
- #049 平成13年5月31日放送分『笑わない子供』『三面記事太郎~ストーカー女vsチカン男~』『大地を揺らす騎士』『ぼくたちの卒業式』
- #050 平成13年6月14日放送分『はやくなるサングラス』『謎の通信販売』『正直なパソコン』『戻るパラシュート』『ぴったりのベルト』
#051~#056
- #051 平成13年7月5日放送分『スカイダイビング殺人事件』『鈴森なんでも相談所~大学教授の悩み~』『大出世運動会』『節約するおにぎり』
- #052 平成13年7月26日放送分『水難の相』『ニッポン人の川柳~エレベーターで一句~』『裁きの天秤』『三面記事太郎~漬物の缶詰、一等商品はダイヤモンド~』『真夏のお葬式・ディレクターズカット版』
- #053 平成13年8月16日放送分『流血鬼』『十万本の矢』『作戦ネーム電柱』『距離をつめる男』『私が好きになった人は必ず不幸に…』『三面記事太郎~仙台までただ乗りした有名人~』『当たりつき切符』【夏休み冒険アニメスペシャル】
- #054 平成13年8月30日放送分『究極の密輸』『美人のシャワー』『母が残したアルバム』
- #055 平成13年9月6日放送分『不思議な病気』『兄弟の自転車』『ドケチくらべ』『空から降ってきた男』『醜い美人』
- #056 平成13年9月13日放送分『謎の天才腹話術師』『操られたモーターボート』『長い箸』『厳しい出席簿』※最終回
コメント