【ドラマ・アニメ】週刊ストーリーランド短編作品 #009 平成11年12月9日放送分『人類最後の男』『父ちゃんはべっぴんさん』『閉じ込められた三人』

週刊ストーリーランド_放送回別解説_009 ドラマ、アニメ紹介
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人類最後の男

友人に誘われたハイキングで大きな穴に落ちてしまった鈴木。しばらく気を失っていたがようやっと目が覚め、息も絶え絶えに穴の外まで出てくる鈴木。一息つき、懐中電灯で辺りを照らすと、明らかに死んでいる様子の友人達。何が起こったのかは分からないが、ただひとつ、自分だけが生き残っていることは確かだった。数日たっても生存者はおろか、生きて動くものには何ひとつ出会うことはなかった。どこかに生きているモノがいるはずだとあらゆるところを探すがみつからない。

そんな時、電磁式のアンテナのある通信施設を発見した。鈴木は通信機の操作方法を必死で覚え、生存者を探した。そして、宇宙の生物探しを始めて数年後、モニターに美しい顔の女性が映った。彼女の名前はリオラと言った。彼女は意味不明の言葉で喋っている。しかし、交信を重ねるうちに次第に言葉が分かるようになり、お互いの置かれている状況も理解していき、いよいよ彼女と会うことになった。

そして、リオラがやってくる日。宇宙船が遠くの空から降下してくる。「僕とリオラは新しい世界のアダムとイヴになるんだ」と外に飛び出す鈴木。宇宙船から出てきたリオラを見て、鈴木の顔が歓喜の表情から驚愕の表情へと変わっていく。交信のモニターでは分からなかったが、なんとリオラは鈴木の数百倍の大きさだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:井硲清高
  • 演出:井硲清高
  • キャラクター:田口広一
  • 作画監督:田口広一
  • 美術監督:工藤ただし
  • 音響監督:明田川進
  • 効果:倉橋静男
  • 調整:内田直継
  • 制作:バップ
  • 制作協力:OLM

声の出演

  • 鈴木:関俊彦
  • リオラ:アンティエ・ホンダ
  • ナレーション:有本鉄隆

父ちゃんはべっぴんさん

静かな町に旅芸人の一座がやってきた。その座長の息子、菊乃丞。旅公演の連続で何度も何度も転校を繰り返していた。菊乃丞は自分の父の女形が嫌いだった。自分にも女形をやらせる父と、それに逆らえない自分はもっと嫌いだった。転校したどの学校でもいつもオカマの親子とバカにされる。新しく転校してきた学校でもやはり変わらなかった。演劇コンクールの準備をしていると、いつもの様にバカにされた。

しかし、今回は少し違っていた。かばってくれた女の子がいたのだった。それがあや乃だった。こんな風ににかばってくれたのはあや乃が初めてだった。一方、父には演劇コンクールのことは話していなかった。父は落ちていた「演劇コンクールのお知らせ」のプリントを見て知り、次の日教室にさし入れを持ってくる。その日、家に帰った菊乃丞は父に女形なんかやりたくないと、今までの思いをぶつけた。演劇コンクールの日、主役のあや乃が急に倒れ、あや乃は「菊乃丞に変わりにやってほしい」と言って救急車で病院へ行った。コンクールでは菊乃丞があや乃の代役を務めた。菊乃丞の優雅さ、可憐さ、美しさ…。

固唾をのむほど素晴らしい踊りだった。菊乃丞のクラスは審査員特別賞をとった。みんなに祝福され称賛される菊乃丞。家に帰ると、菊乃丞ははじめて本気で「父ちゃんみたいな女形になりたい」と言う。せっかくクラスのみんなとも分かり合えたのもつかの間、また転校が決まった。菊乃丞はクラスの友達との別れがつらいので黙っていこうとしたら、走るトラックの上から雪(紙)が降ってきた。クラスのみんなが見送りに来てくれたのだった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:福島一三
  • 演出:福島一三
  • キャラクター:我妻宏
  • 作画監督:我妻宏
  • 美術監督:坂本伸人
  • 音響監督:高橋秀雄
  • 効果:松田昭彦
  • 調整:佐藤千明
  • 制作:日本アニメーション
  • 制作協力:シナジージャパン、サテライト

声の出演

  • ナレーション:定岡小百合
  • 夢男:大川透
  • 先生:高塚正也
  • 菊之丞:永吉由佳
  • 拓也:神谷浩史
  • あや乃:中川亜紀子
  • 与ひょう役生徒:吉竹範子
  • 生徒:吉田由紀子
  • 椿理沙:町井美紀
  • 座員:加勢田進

閉じ込められた三人

高所恐怖症・閉所恐怖症・暗所恐怖症の三人がエレベーターの中に閉じ込められた。三人は上の30階にある恐怖症のカウンセリングセミナーに向かう途中だった。なんとか三人で力を合わせて脱出しようとするが、エレベーターのワイヤーが切れそうで傾いて、揺れている。

しばらくして三人の頭上のドアが開き、一人の男が顔を出す。セミナーの清水。実は今までのことは、三人の恐怖症を克服するために仕組まれたカリキュラムだった。どうやら三人は恐怖症が直っているようだ。清水がエレベーターのボタンを押した。しかし反応しない。エレベーターは本当に故障しているようだ。

清水が三人をエレベーターから引き上げようと手をさしのべた。差し出された汚れきった手をみて清水はびっくりし、思わず手を離してしまった。その衝撃でエレベーターのワイヤーが切れ、三人を乗せたエレベーターはまっさかさまに落下してしまった。清水自身も恐怖症持ちで、彼は潔癖症だった。

製作スタッフ

  • 絵コンテ:牛草健
  • 演出:牛草健
  • キャラクター:関修一
  • 作画監督:丸山宏一
  • 美術監督:土橋誠
  • 音響監督:小林克良
  • 効果:横山正和
  • 調整:田中章喜
  • 制作:シンエイ動画
  • 制作協力:ベガエンタテイメント

声の出演

  • 明石:岩田光央
  • 高野:秋元羊介
  • 広田:山崎たくみ
  • 清水:塩屋翼
  • セラピスト:鈴鹿千春
  • ナレーション:小林清志

全放送回別リンク一覧

全56回の全ての放送回ごとに、収録内容をまとめました。一部放送回にについては情報がありませんでしたが、それ以外は全ての内容をまとめてあります。是非ご覧ください。

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#021~#030

#031~#040

#041~#050

#051~#056

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