今回は言わずと知れたサイコホラー映画の名作『シャイニング』を解説します。
シャイニングの作品概要
作品概要
- スティーブン・キングの同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化したモダンホラーの傑作。
- 冬季に閉鎖される山荘ホテルの管理人として家族と暮らすことになった小説家志望の男が、ホテルの邪悪な影響を受けて狂気に陥り、家族を殺そうとする恐怖を描く。
- ジャック・ニコルソンが主人公のジャック・トランスを熱演し、狂気に満ちた表情や名台詞「Here’s Johnny!」が印象的。
- 2019年には続編となる映画『ドクター・スリープ』が公開された。
あらすじ
- ジャック・トランスは、冬期には雪で覆われ営業停止となるオーバールックホテルの管理人の仕事を引き受ける。
- 以前は教師の仕事に就いていたジャックであるが、現在は失業中の身。元々小説家志望であった彼は、誰もいない閉鎖されたホテルという環境が、執筆をするのに最適だと考えていた。
- ジャックには、妻のウェンディと幼少の息子ダニーがいる。妻のウェンディは、子供が雪山で過ごすことを嫌がっているようすに気付き心配していた。
- その上このホテルは過去に管理人を務めていたグレイディという男が、自身の家族を惨殺し自殺した事件があったのだ。
- ジャックは契約時にこのホテルがいわくつきであることを知らされるが、自分は平気だと答える。彼は妻やダニーに、この話をしていない。
- ホテル営業の最終日、ジャックは家族を連れ展望ホテルを訪ねる。従業員らはおおむね帰宅しており、一家はホテル界隈を案内された。
- 料理長であるハロランはダニーと話をする内に、彼に「シャイニング」という特殊な霊能力があることに気が付く。なぜならこの料理長もまた、シャイニングの持ち主であったからだ。
- 彼はダニーに237号室に近づいてはいけないよ、とアドバイスし去った。
- その日から隔離されたホテルでの、家族3人暮らしが始まった。充実したキッチン、美しい装飾、広々した空間で何の申し分もない環境である。
- しかししばらく月日が経つと、ジャックは執筆が進まない事にイライラし、ウェンディに辛く当たるようになった。
- また幼いダニーは双子の亡霊などを、以前よりも頻繁に見るようになる。
- そして遂にダニーは、237号室に足を踏み入れてしまうのだ。
- ちょうど同じ日ジャックは悪夢にうなされ、目を覚ます。次第に様子がおかしくなっていく彼を妻のウェンディは警戒するが、気付いた時はもう手遅れであった。
- ウェンディはダニーを連れこの建物から出る事を決意するが、何者かに憑依されたジャックがそれを許さない。
- ウェンディはバスルームへ逃げ込むが、ジャックは斧で扉をたたき割り、中へ侵入しようとする。
- 通信手段が途絶えジャック一家と連絡が付かなくなった事に気付いたハロランは、大雪の中ホテルへと向かうが、到着後すぐさまジャックによって惨殺された。
- ダニーは屋外の庭に用意されたアミューズメント用巨大迷路に逃げ込むが、それを逃がすまいとジャックが後を追う。
- 賢い彼は雪の上の自分の足跡を消し、ジャックを錯乱させた。
- 一方ウェンディは雪上車を見つけ、ダニーと共に脱出した。
- 残されたジャックは、迷路の中で凍死する。
- 奇妙な事に1921年に撮影されたはずのホテルの写真には、笑顔のジャックが写り込んでいた。
ホラー映画としての魅力
- ジャック・ニコルソンの狂気的な演技が見ものです。特に、斧でドアを破壊するシーンや、凍死したラストシーンは印象的です。
- 不気味な音楽やカメラワークが緊張感を高めます。キューブリックはシンメトリーにこだわった構図や色彩を用いて、ホテルの冷たさや恐怖を表現しています。
- 作品には多くの謎や秘密が散りばめられており、観るたびに新しい発見があります。例えば、鏡のシーンや、237号室のシーン、1921年の写真のシーンなどは、様々な解釈が可能です。
以上のように、映画『シャイニング』は芸術性とホラー度の高い名作です。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は他の作品に比べてあらすじを詳しくご紹介しました。実際には、映画で見ると非常に切迫感があり、吸い込まれるような感覚がこの映画の持ち味だと思います。是非あなたの感想も聞かせてください。
『シャイニング』がお好きなあなたにはこちらの小説をぜひ読んで欲しいです。よろしくお願いします。
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