作品のあらすじ
物語は、警視庁捜査一課の刑事・一ノ瀬真央が追う、蒲田のアパートで発見された首吊り死体から始まります。この死体は顔の上部に無数の切り傷が刻まれており、自殺として片づけるにはあまりにも異様です。これは本当に自殺なのか、それとも巧妙に偽装された殺人なのか、その謎が深まります。
奇妙な首吊り死体、北海道の寒村で20年前に解決したはずの音楽家殺人事件、そしてストーカーによる襲撃事件。一見無関係に見える複数の事件が、やがて時代も場所も超えて、一つの真実へと収束していく展開が繰り広げられます。
受賞の背景と作品の魅力
『祝福の鎮魂歌(レクイエム)』は、応募総数440件の中から第4回「黒猫ミステリー賞」に選ばれました。章ごとに視点人物が切り替わる複雑な構成ながら、散りばめられたピースが組み合わさる構成力の高さと、読者を惹きつけるリーダビリティの高さが受賞の決め手となりました。

選考委員の間でも特に注目を集めた本作は、先行作品へのリスペクトを感じさせつつ、ミステリーの系譜に新たな一手を加える野心に満ちています。複雑なプロットと一筋縄ではいかない設定を、一つの物語として成立させる構成力も大きな魅力です。

書誌情報

-
タイトル: 祝福の鎮魂歌(レクイエム)
-
著者: 相羽 廻緒(Aiu Eo)
-
装画: Q-TA (Xアカウント)
-
仕様: 四六判(並製本)、356ページ
-
定価: 本体1,800円+税
-
発売日: 2026年9月15日
-
ISBN: 978-4-86311-504-0
ご購入はこちらから
著者プロフィール

相羽 廻緒(Aiu Eo)氏は、1984年神奈川県小田原市生まれ、同県平塚市在住です。投稿歴18年以上のベテランアマチュアとして活動し、「容疑者ピカソ」が第70回江戸川乱歩賞最終候補に選出されました。「モーツァルト・ハウス殺人事件」で第4回黒猫ミステリー賞を受賞し、本作『祝福の鎮魂歌』と改題して作家デビューを果たしました。
黒猫ミステリー賞とは

黒猫ミステリー賞は、2021年に創設された公募の文学賞です。探偵小説やイヤミスはもちろん、ホラーやSF、時代劇などの要素も含む広義のミステリー小説を募集しています。ジャンルや設定にとらわれない、自由で大胆な発想の作品が求められています。
賞金は50万円で、受賞作は単行本として出版されます。第5回黒猫ミステリー賞の原稿募集締切は2026年9月28日(月)です。プロアマ問わず、フレッシュで個性豊かな作品が期待されています。
詳細は「黒猫ミステリー賞」公式サイトをご覧ください。
黒猫ミステリー賞 公式サイト
試し読みのご案内
発売を記念して、産業編集センター出版部のnoteにて『祝福の鎮魂歌』の第1章と第2章の試し読みが公開されています。ぜひこの機会にご覧ください。



コメント