逢坂冬馬氏の最新小説『その犬をください』が2026年9月16日に発売されました

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作品概要

本作は、『同志少女よ、敵を撃て』で2022年本屋大賞と第9回高校生直木賞を受賞した逢坂冬馬氏にとって初の連作短編集です。明治・昭和初期・戦中・令和という異なる時代を舞台に、犬と人間の織りなす4つの物語が収録されています。

作品の魅力

「犬は人間社会を映す鏡だ」というテーマのもと、近代日本がどのように戦争へと向かい、社会がそれをどのように受け入れてきたのかを深く掘り下げています。人と犬の知られざるエピソードを通じて、読者は知的な面白さと共に、歴史と社会に対する理解を深めることができるでしょう。著者のキャリアを更新する、読み応えのある一冊として注目されています。

各界からの推薦コメント

発売前から大きな反響を呼んでいる本作には、多くの書評家やライター、全国の書店員から熱い推薦コメントが寄せられています。

書評家・書店員からの推薦コメント

書評家の吉田大助氏は、「希望の作家」が書いた犬と戦争の物語の真髄を最終話に見たとコメントしています。また、大矢博子氏は「過去と今、個人と社会は、決して切り離せない。『あの時の彼ら』は『今の私たち』につながっている」と述べ、瀧井朝世氏は「守るべき命についてのリマインド本」と評価しています。

全国の書店員からも、「こういう形で『戦争』を知れたことに驚き、ずしんと胸に残りました」「逢坂冬馬作品の中で一番身近に感じ、そして(現段階で)一番好きな作品になった」といった声が多数届いています。書店員からのコメントは、下記サイトでさらに詳しく読むことができます。

書店員コメント詳細

物語のあらすじ

時代を超えてつながる4つの物語をご紹介します。

1. 未開の咆哮(明治初期)

明治初期の東京府で、英国人教師ジョージは日本の野良犬に手を焼いていました。生徒の藤川と愛犬たちを心の支えとするジョージですが、ある日、浪人に立ち塞がられ事件に巻き込まれていきます。

2. 忠犬誕生(昭和7年)

昭和7年、渋谷駅に現れた人待ち顔の老犬に関する新聞記事が、想像を超える「ハチ公」ブームを巻き起こします。しかし、その物語は日本犬保存会の会長・斎藤弘吉の想像を超え、動物愛護や映画産業、さらには国家の思惑を巻き込み、現実を超えて加速していきます。

3. 犬たちの戦争(戦中)

アメリカとの戦争が始まり、軍国少年となった坂間明は、兄が笑顔を失っていくことに心を痛めていました。そんな中、「犬の供出運動」が始まり、坂間家も愛犬ドーラクを差し出すよう促されます。明の父は抵抗しますが、ついに巡査が家を訪れて説得を始めます。

4. スランプ(令和)

令和の初夏、進学校に入学した高校生・楓は、突然学校に行けなくなってしまいます。「戦争」という言葉が頭から離れず、恐怖に押しつぶされそうになっていたのです。引退警察犬のリッキーの世話をする中で気を紛らわせていた楓のもとに、ある朝、同級生の三門澄が訪れ、学校を休んだことについて問いかけます。

書誌情報

『その犬をください』書誌情報

  • 作品名: その犬をください

  • 著者名: 逢坂冬馬

  • 発売日: 2026年9月16日(水)

    • 電子書籍も同日配信
  • 定価: 2,145円 (本体1,950円+税)

  • 頁数: 320頁

  • 装丁: 須田杏菜

  • 装画: 佐治みづき

  • 体裁: 四六判上製 単行本

  • ISBN: 9784041177075

  • 初出: 本書は書き下ろしです

  • 発行: 株式会社KADOKAWA

著者紹介

逢坂冬馬氏のポートレート

逢坂 冬馬(あいさか・とうま)
1985年埼玉県生まれ。明治学院大学国際学部国際学科を卒業されました。2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビュー。同書は2022年本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞し、第166回直木賞候補にも選ばれました。2024年には『歌われなかった海賊へ』が第15回山田風太郎賞候補に、2025年には『ブレイクショットの軌跡』が第38回山本周五郎賞候補、第173回直木賞候補となり、2026年には第13回高校生直木賞を受賞されました。

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