D・V・ビショップ『フィレンツェに悪魔が彷徨う』が新潮文庫より刊行、16世紀フィレンツェの歴史サスペンス

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作品概要

本作は1539年、コジモ・デ・メディチ統治下のフィレンツェを舞台にした物語です。夜間治安官へと降格された捜査官チェーザレが、外出禁止令下の夜に起きた猟奇惨殺事件の真相を追います。

ウンベルト・エーコ氏の『薔薇の名前』を想起させる緻密な当時の再現描写と、読みやすい筆致が特徴で、CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)、ヒストリカル・ダガー(最優秀歴史ミステリー賞)の両部門で最終候補に選ばれました。

主人公チェーザレは、同性愛者であることを隠しながら、同性愛者を狙った可能性のあるヘイト殺人事件に取り組むことになります。その明晰な頭脳と本来の正義感から事件に深く関わっていく姿は、読者の共感を呼ぶでしょう。また、チェーザレの過去の罪を疑うかつての部下、ストロッキとの複雑なバディ関係も、本書の大きな魅力となっています。

書籍内容詳細

夜間治安官チェーザレは、夜間外出禁止令下の雨の夜、不審者を追う中でミケランジェロのダヴィデ像の下で磔刑のポーズをとらされた男の惨殺体を発見します。翌日には同様の手口の惨殺体が発見され、フィレンツェを震撼させる猟奇連続殺人が幕を開けます。同性愛、悪魔祓い、ヴェネツィアとの諜報戦といった要素が複雑に絡み合った、歴史ミステリーの傑作です。

著者・訳者紹介

著者:D・V・ビショップ(D.V. Bishop)

作家、脚本家として活動されており、16世紀イタリアの夜間治安官チェーザレ・アルドを主人公とするシリーズで知られています。2018年にはブラッディ・スコットランド国際犯罪小説祭のピッチ・パーフェクト・コンペティションで優勝しました。’21年ウィルバー・スミス・アドベンチャー・ライティング賞最終選考に残ったほか、’22年NZブックローバーズ賞最優秀成人小説賞を受賞、’23年同賞最終選考に残るなど、高い評価を得ています。本作は、CWAゴールド・ダガー、ヒストリカル・ダガーの二部門で最終候補に選ばれています。

訳者:熊谷千寿(Kumagai Chitoshi)

1968年宮城県生まれ。東京外国語大学を卒業された英米文学翻訳家です。ランキン氏の『偽りの果実 警部マルコム・フォックス』、ビバリー氏の『東の果て、夜へ』、カー氏の『ターミナル・リスト』、ポロック氏の『悪魔はいつもそこに』など、多数の訳書を手がけています。

書籍データ

  • タイトル:フィレンツェに悪魔が彷徨う

  • 著者名:D・V・ビショップ/熊谷千寿訳

  • 発売日:2026年7月29日(水)

  • 造本:文庫

  • 定価:1,320円(税込)

  • ISBN:978-4-10-241281-7

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