村上春樹さんの約半世紀にわたる全作品を収録した『村上春樹WORKS』全16巻が2027年1月27日より刊行開始されます

おすすめの最新情報
この記事は約6分で読めます。

著者からのメッセージ

村上春樹さんは、今回の全集刊行にあたり「なにしろ歳月こそが」と題したメッセージを寄せています。29歳で小説を書き始めて以来、約半世紀にわたり小説を書き続けてきた自身の創作活動を振り返り、「最初の頃のものと、あとになってからのもの、年を経るにつれて作品の中身も文体もずいぶん変化を遂げている」と述べています。そして、「できるだけ長くこれらの作品が人々の手に実際に取られ、読み継がれていくといいなと思う。なにしろ歳月こそが、作品の値打ちを判定するものなのだから」と、作品への思いを語っています。

『村上春樹WORKS』の特色

この全集には、村上さんの全著作のうち、ほぼすべての小説と、著者自身が厳選したノンフィクション、エッセイが集成されます。約半世紀に及ぶ多岐にわたる文業の軌跡を全16巻で堪能できます。

大規模な作品も1巻に収められており、単行本で3巻だった『1Q84』(約3400枚)や『ねじまき鳥クロニクル』(約2200枚)なども1冊にまとめられています。

装丁は、安西水丸氏の絵をあしらい、軽快でありながら堅牢で風格のある筒函入りの豪華愛蔵本となっています。

村上春樹WORKS 装丁

各巻に「自作解題」と「作品論」を収録

各巻には、著者が執筆当時を振り返る「自作解題」が付属します。また、月報として文芸評論家・三宅香帆氏による全作品を読み直す「村上さんと走る」が連載されます。

村上春樹WORKS 1Q84 表紙

特典

早期購入特典

第1回配本から第5回配本までの5冊すべてを購入した方には、ブックレット『村上春樹自選 単行本未収録エッセイ集』(約100ページ予定)が無料で進呈されます。詳しい応募方法は、第1回配本『1Q84(全)』に挟み込まれるハガキで案内されます。

【新潮ショップ限定】有償特典付全巻セット

新潮ショップでは、数量限定で有償特典付の『村上春樹WORKS』全巻セットが販売されます。特典は「村上春樹直筆サイン入り『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』手描き地図」です。これは、1985年刊行の同作執筆時に作者自身が〈壁に囲まれた街〉を描いた貴重な原画を忠実に再現した複製画に、一枚ずつ著者によるサインが入るものです。上記のブックレット『村上春樹自選 単行本未収録エッセイ集』も、応募不要で準備が整い次第届けられます。詳細は9月25日(金)に発表される予定です。

推薦のことば

同時代の様々なジャンルのクリエイターたちから、『村上春樹WORKS』へ推薦の言葉が寄せられています。

  • 川上未映子氏(作家):「村上春樹の文章は、見えないもの、名づけられないものを映してきた。その言葉にふれるたび、世界は輪郭を変え、わたしたちは何度でも、見知らぬ懐かしい風景へと降りていく。ここにあるのは物語だけが辿り着くことのできる夢であり、本当であり、それは遥かな時間をかけて紡がれ届けられた、まったくの贈り物なのだ。」

  • 濱口竜介氏(映画監督):「『ドライブ・マイ・カー』脚本執筆は不思議な体験で、3つの短編を結び合わせるうちに、思いがけずより一層深い「村上春樹的世界」と出会った。「物語」というものの底知れなさを知る体験だった。この全集を読む者は誰しも、底なしの海に潜ることになる。」

  • 荒木飛呂彦氏(漫画家):「リズム良く気持ち良いねェと思って読んでいると、いつの間にか『現実のリアリティとファンタジー』が同時にやって来ている。お互いに対極であるはずのモノが一緒に文章の中に。文字は奇妙な世界を進んで行く「スタンド」って訳だ。創作の全体像を見渡せる『村上春樹WORKS』は本当に嬉しい。」

  • 俵万智氏(歌人):「村上春樹は、ずっと事件で、ずっと日常だった。私自身も、装飾的でないのに魅力的な日本語(どうしたら、こんなことができるかは未だに謎)に、惹かれ続けてきた一人だ。元祖、考察されがちな人。それでも、考察されつくせない人。ヲタクにもミーハーにも愛される人。『村上春樹WORKS』はまた事件となり、日常となっていくだろう。」

各巻内容紹介と配本スケジュール

全16巻の構成と配本スケジュールは以下の通りです。

  • 第1巻 長編小説Ⅰ(第2回配本、2027年3月刊行):『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』

  • 第2巻 長編小説Ⅱ(第3回配本、2027年5月刊行):『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

  • 第3巻 長編小説Ⅲ(第6回配本、2027年11月刊行):『ノルウェイの森』

  • 第4巻 長編小説Ⅳ(第8回配本、2028年3月刊行):『ダンス・ダンス・ダンス』

  • 第5巻 長編小説Ⅴ(第12回配本、2028年11月刊行):『ねじまき鳥クロニクル(全)』

  • 第6巻 長編小説Ⅵ(第10回配本、2028年7月刊行):『スプートニクの恋人』、『アフターダーク』

  • 第7巻 長編小説Ⅶ(第14回配本、2029年3月刊行):『海辺のカフカ』

  • 第8巻 長編小説Ⅷ(第1回配本、2027年1月刊行):『1Q84(全)』

  • 第9巻 長編小説Ⅸ(第5回配本、2027年9月刊行):『国境の南、太陽の西』、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

  • 第10巻 長編小説Ⅹ(第9回配本、2028年5月刊行):『騎士団長殺し(全)』

  • 第11巻 長編小説XI(第15回配本、2029年5月刊行):『街とその不確かな壁』

  • 第12巻 連作小説集(第13回配本、2029年1月刊行):『回転木馬のデッド・ヒート』、『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『女のいない男たち』、『一人称単数』

  • 第13巻 (ほぼ)全短編小説(第7回配本、2028年1月刊行):『中国行きのスロウ・ボート』、『カンガルー日和』、『螢・納屋を焼く・その他の短編』、『パン屋再襲撃』、『TVピープル』、『使いみちのない風景』、『夜のくもざる』、『レキシントンの幽霊』、『ふわふわ』、『バースデイ・ガール』、『恋するザムザ』ほか単行本未収録作も収録

  • 第14巻 ノンフィクション(第11回配本、2028年9月刊行):『アンダーグラウンド』、『約束された場所で underground2』

  • 第15巻 エッセイ(第4回配本、2027年7月刊行):『走ることについて語るときに僕の語ること』、『職業としての小説家』、『猫を棄てる 父親について語るとき』、『自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)』、『「壁と卵」──エルサレム賞・受賞のあいさつ』

  • 第16巻 最新作(第16回配本、2029年7月刊行):『夏帆 The Tale of KAHO』ほか

村上春樹WORKS 全巻

著者紹介:村上春樹(むらかみ・はるき)

村上春樹氏のポートレート

1949年京都府生まれ。主な小説作品に『風の歌を聴け』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『東京奇譚集』、『1Q84』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』、『夏帆 The Tale of KAHO』などがあります。また、『レイモンド・カーヴァー全集』、J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』『遠い声、遠い部屋』『草の竪琴』など、多数の翻訳も手掛けています。

書籍データ

  • タイトル:『村上春樹WORKS第8巻 1Q84(全)』

  • 著者名:村上春樹

  • 発売日:2027年1月27日

  • 造本:A5判/角背/小口折り/箔押し/筒函入り

  • 定価:18,700円(税込)

  • ISBN:978-4-10-647209-1

  • URLhttps://www.shinchosha.co.jp/special/hm_works/

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました