【ホラー映画レビュー】それは一人の男の闘いの記録でもあった『エクソシスト』

映画レビュー
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前回ご紹介した『この子の七つのお祝いに』はご覧いただけましたでしょうか。何か一つでも共感していただけるものがあると嬉しいです。

今回は洋画からピックアップしてご紹介します。今回取り上げる作品は泣く子も黙るオカルトホラー映画の金字塔『エクソシスト』です。

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ホラー映画エクソシストの作品概要

  1. 作品概要:
    • タイトル: 『エクソシスト』
    • 製作年: 1973年
    • ジャンル: オカルト・ホラー
    • 監督: ウィリアム・フリードキン
    • 主演: エレン・バースティン、リンダ・ブレア、マックス・フォン・シドー
  2. あらすじ:
    • 女優のクリス・マクニールは、一人娘のリーガンとジョージタウンで幸せに暮らしていた。
    • ある日、リーガンが奇妙な振る舞いを始め、悪魔に取り憑かれたと確信する。
    • クリスはカラス神父に悪魔祓いを依頼するが、恐ろしい事件が次々と起こります。
    • 悪魔祓いの儀式が行われ、カラス神父は信仰を取り戻す物語が展開されます。
  3. 魅力:
    • リーガンに憑依した悪魔の演技力や変貌ぶりが素晴らしい。
    • 音でビビらせない演出に名作ホラー映画の底力を感じる。
    • 敵と味方の格差やサブリミナルなカットなど、ホラーの作法が効果的に配分されている。
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この作品の最大のオススメポイント

僕はこの映画のポイントは2つあると思っています。

映画全体が絵画的で印象的な作りをしている

キリスト教と悪魔というアイコニックな題材故に、全体的なテイストはオカルトチックな表現のように見えますが、登場人物の心理的な変化や揺れ動きなどが、絶妙な間の取り方やカメラアングルによって表現されていると思います。言い換えれば、ワンシーンワンシーンが非常に絵画的な表現をされていると感じました。

どうしてもホラー映画というと怖がらせるという部分に重きが置かれがちですが、顕在的な部分ではなく心の内面を抉るような訴えかけがこの映画の特徴であり、その表現として上記のような表現が多用されていると思います。

カラス神父が真の主人公である

あくまで僕の個人的な解釈もありますが、この映画の最大の主人公は『カラス神父』だと思っています。リンダ・ブレア演じる『リーガン・マクニール』を中心に物語は進行していきますが、最終的にはこの映画はカラス神父が自分自身との葛藤を描いた作品ではないかなと思います。それを『悪魔祓い』というモチーフに引っ掛けて語られるのではないかなと思います。

キリスト教への信仰や母親を失った悲しみによって失いかけていた何かを、悪魔祓いの儀式によってカラス神父が取り戻すというお話だと感じました。

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まとめ

いかがだったでしょうか。一見すると『悪魔』というわかりやすいトピックスに目が行きがちですが、『一人の男の信仰心の戦い』という観点で見るとまた違った味わいが楽しめると思います。また、人の怖さや弱さなども見事に表現していますね。有名過ぎる作品ですので、是非お手持ちのプラットフォームで検索してみてください。

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