全編書き下ろしの奇跡の一冊
『プレゼント』に収録されている短編は、全てこの作品でしか読むことのできない書き下ろし作品です。ミステリ、恋愛、ホラー、青春、ファンタジーと、多様なジャンルが詰まっており、どの世代の読者も楽しめる内容となっています。ご自身で物語を堪能するだけでなく、大切な人への贈り物や読書のきっかけとしてもおすすめの一冊です。
初回限定カバーと特別な装丁
今回の装丁には、「新潮文庫の100冊」が始まった1976年の小冊子デザインをモチーフにした初回限定カバーが用意されています。通常の新潮文庫のカバーとは異なる手触りの良い厚手の紙を使用し、タイトルには箔押しが施され、紙の本として手に取りたくなるような特別な仕上がりです。
当初は初回配本限定とされていましたが、想定を上回る需要に応え、4刷でも初回限定カバーの継続が決定しました。

通常版カバーは、タイトルである「プレゼント」をモチーフにしたデザインです。かわいらしいリボンと「50th Anniversary of “100 Books Selected by Shincho Bunko”」の英字が入ったシーリングスタンプがあしらわれ、贈り物として渡したくなるようなデザインに仕上げられています。通常版カバーへの変更については、改めて新潮文庫のSNSで告知される予定です。

さらに、カバーを取った本体の表紙にも特別なデザインが採用されています。初回限定カバーと同様に、1976年の「新潮文庫の100冊」小冊子をモチーフにしており、新潮文庫の長い歴史の中で、表紙が通常のものと変更されたのはこの一冊だけです。ぜひカバーを取って、その特別なデザインを確認してみてください。この特別表紙は、初回限定カバー・通常版カバー共通です。

7名の作家からのコメント
今回「夏」をテーマに短編を書き下ろした7名の作家から、執筆した短編についてのコメントが寄せられました。

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伊坂幸太郎さん
> もともと長編として書いていたのですが、いろいろな事情で完成しなかったものを、短編として作り直してみました。名探偵白河ヨフネの活躍を楽しんでもらえたら嬉しいです。 -
江國香織さん
> ひさしぶりに青春小説を書いてみたつもりですが、老人小説になったような気がしないでもないです。でもあのあわあわとした夏の気配だけはあるかな、と思っています。 -
恩田陸さん
> 1992年の『六番目の小夜子』で関根秋、2002年の「図書室の海」で関根夏、そして四半世紀(!)経ってようやく関根春、と関根三きょうだいの高校時代を書くことができました。懐かしくてちょっとドキドキして、今はホッとしています。 -
梨木香歩さん
> この小説を書いている期間、朝な夕な、「粋な黒塀 見越しの松に」というフレーズが繰り返し頭のなかで回り続け、少し困りつつ、いつの時代に生きているのか意識があやふやなまま過ごしていました。とはいえ、小説自体は現代が舞台です。お富さんとも関係がありません。楽しんでいただけたら嬉しいです。 -
町田そのこさん
> イチゴアイスのような、爆ぜる花火の光の雫のような、そんなひと夏の物語を書きました。テンダネスへようこそ。 -
宮部みゆきさん
> この短編のネタは、ネット上のホラーやSFのフィクションをよく読んでおられる方にはお馴染みのものでしょう。はい、私自身もあの〝財団〟が登場する広大なシェア・ワールドのたくさんのエピソードの大ファンでして、自分も一度は参加できたらいいなあと憧れていました。でも、その設定に忠実に書こうとすると本当に難しくて、諦めざるを得ませんでした。今回、新潮文庫の永い歴史をお祝いする書き下ろしアンソロジーで、あの〝財団〟の世界に敬意を表するささやかな短編を書けたことに感謝しております。 -
米澤穂信さん
> 夏の意味が変わってきたと思う。行楽向きで、海や山に遊ぶのもいいが、涼しい風の通る部屋で文庫本を読むのもまた楽し――夏をそういう季節だと思っていた時代が終わりつつある、あるいはすでに、終わっているように思う。ではいま、夏は何の季節か。それを考えていたら、この小説になった。
収録作品の紹介
『プレゼント』には、以下の短編が収録されています。

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伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」
白河ヨフネが解決した五つの難事件を書籍にまとめて発表してきた僕。しかし六つ目の事件は発表するか迷っている。その理由をここに記す――。驚きと切なさが交差するミステリです。 -
江國香織「二つの宇宙」
極度の人見知りで、こだわりの強いおばあちゃん。ちょっぴり変わった僕の彼女・茉莉加と会うことになったのですが……。大学一年生の夏の夕方、永遠の時間がそこにはありました。 -
宮部みゆき「真実のトランク」
バーで働いていた二十代前半。その時出会ったとある財団のおじさんと人間の真実を見るという小さなトランク。暑さが記憶を呼び起こす、あの夏の出来事です。 -
町田そのこ「きっとあの日の光と同じ」
高校一年生の夏。親友に彼女ができました。複雑な感情の中、ひと夏の恋をしようとした俺は中学の同級生と偶然出会います。甘くて苦い青春が迸る「コンビニ兄弟」シリーズ・スピンオフです。 -
米澤穂信「無明」
八月の猛暑。新宿駅午後二時。自由通路を歩く女性が突如屈みこみ、泣き続ける赤ん坊の首を絞めました。どうして彼女はそのような行動に出たのか。夏をめぐる社会派ミステリです。 -
梨木香歩「見越しのマツ」
離婚し実家に戻ってきた真美子。家の向かいにある大きな松の木が生えた屋敷が取り壊されたことをきっかけに、不思議な物語が少しずつ動き始めます。 -
恩田陸「伝説の季節」
今年の「サヨコ」は俺だ――。高校三年生の夏、受験が近づく中、学校に根付いた曰くつきの伝統を担う役に任命された春(しゅん)の運命は。心揺さぶる『六番目の小夜子』前日譚です。
「新潮文庫の100冊」50周年フェア
1976年に若手社員2名のアイデアから始まった書店フェア「新潮文庫の100冊」は、今年で50周年を迎えます。古今東西から名作を集め、中高生や読書ビギナーにとっての読書の入り口となるようなフェアを目指してきました。
今年も『プレゼント』や『成瀬は信じた道をいく』など豪華な新刊ラインアップのほか、ひと夏限定のプレミアムカバー、新装版、特典しおりなど目白押しです。この夏、ぜひ書店を訪れて気になる一冊を探してみてはいかがでしょうか。
書籍情報
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タイトル:プレゼント
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著者名:伊坂幸太郎/江國香織/恩田陸/梨木香歩/町田そのこ/宮部みゆき/米澤穂信
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発売日:6月24日(水)
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造本:文庫
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定価:825円(税込)
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ISBN:978-4-10-133257-4



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