作品概要
今回刊行されるのは、1986年に発表され、カルト的な人気を誇るホラーSF『腐蝕の惑星』と、その姉妹篇として書かれながらも長らく単行本化されなかった幻の長編『連星ルギイの胆汁』です。
『腐蝕の惑星』では、航宙士を目指す17歳の少女ティナの周囲から、街や人々、そして記憶が少しずつ消えていくという物語が展開されます。
一方、『連星ルギイの胆汁』では、120年の冬眠から目覚めた謎の女性が辺境の星を渡り歩き、世界の仕組みを司る存在と対峙する姿が描かれています。
この2作を同時に収録することには、特別な意図が込められています。片方だけでは見えてこない仕掛けが、両方を読み通すことで起動するとされています。腐蝕する世界、胆汁の海、羽化する肉体、そして「空」の思想が交錯し、「存在」と「認識」が歪む、哲学的根源を問う異形の長編です。作品のキャッチコピーは「世界は4度、崩壊する」とされており、その内容に期待が高まります。
作家の綾辻行人氏は、『連星ルギイの胆汁』の原稿が以前から存在していたことに言及しています。また、津原泰水氏は、「日本で最も恐ろしいSF小説『腐蝕』の姉妹篇」である『連星ルギイの胆汁』について、「あの高みの上に、さらに階層を重ねんとする試みは、書く苦しみを身をもって知る、現場の人間の発想であるはずがありません。超えています。超えています」と推薦コメントを寄せています。

革新的な装丁
本書は、装画をヨコイジュウ氏、装丁を川名潤氏が担当し、造本にもこだわりが見られます。透明素材のスリーブケースには、バリアグリッドアニメーション(スキャニメーション)を採用。「日本初の『表紙が動く小説』」として、内容と造本の両方で「崩壊」を体感できる一冊です。
スリーブをスライドさせるとカバーの絵が動き出すという、手のひらで像が変容していく様子は、まさに小説の主題を再現するかのようです。ヨコイ氏による手書きの線の集積で人体の立体感を表現した超絶技巧にも注目です。
装丁のデモはYouTubeにて公開されています。
腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁 竹本健治(泡影社)パッケージデモ

販売情報
本書は書泉・芳林堂書店の限定販売となります。有償特典版には、書き下ろし短編収録小冊子「プロクルステスの寝台」が付属します。さらに、『腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁』は全て竹本健治氏のサイン入りです。

商品情報
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著者: 竹本健治
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装画: ヨコイジュウ
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装丁: 川名潤
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監修: 中川裕之
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発行: 泡影社
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価格: 税込4,950円(本体価格4,500円)
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判型: 四六判変形(透明スリーブつき)
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頁数: 376P
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ISBN: 978-4-9913781-2-6
※本書は書泉・芳林堂書店限定販売です(2026年11月7日まで)。
※電子書籍版の刊行予定はありません。紙の本だけの一冊です。
※初版1,000部・全冊に竹本健治氏の直筆サイン入りです。
有償特典付き版
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書籍『腐蝕の惑星/連星ルギイの胆汁』に加えて、書泉・芳林堂書店限定有償特典小冊子「プロクルステスの寝台」が付属します。
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販売価格: 税込6,050円(本体価格5,500円)
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特典小冊子単体価格: 税込1,100円(本体価格1,000円)
予約・販売スケジュール
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予約開始日: 2026年9月11日(金)
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予約〆切日: 2026年10月12日(月)
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商品お届け予定日: 2026年10月中旬以降の出荷となります
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店頭発売日: 2026年10月中旬
予約サイト
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書泉オンライン
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芳林堂書店高田馬場店、書泉グランデ、書泉ブックタワーでも予約を受け付けています。
関係者のコメント
竹本健治氏(著者)
「発表のあてもないまま、ただひたすら思いきり変な話を書き散らしていた三十代初頭のあの頃。そんななかで、いちおうなりとも完成に漕ぎつけのが『連星ルギイの胆汁』だった。ただ、これがあまりにも変な話なので、分かりやすい前日譚をということで書いたのが『腐蝕の惑星』である。しかし結局ほぼ封印したままになっていた『ルギイ』が、こうして四十年ぶりに世に出ることになったのは、その経緯をつくづく振り返ってみるだに感慨深い。」
中川裕之氏(編集)
「内容と装丁、両方が合わさった奇想の一冊。唯一無二の竹本先生の世界観を表現するお手伝いができていれば幸いです。」
ヨコイジュウ氏(装画)
「『80年代SFのかっこよさを、令和版にブラッシュアップする』というリクエストで、最初はどう表現するか少し困惑しましたが、普段とは違うスタイルに挑戦できてとても楽しく制作できました。試行錯誤する中で新しい表現や考え方を学ぶことができ、作家としても成長できたと感じています。自分にとっても、とても刺激的で良い経験になりました。」
川名潤氏(装丁)
「新旧の技術を融合させ、本編に違わぬ異形の物体を具現化できた。現物を手にするのがここまで楽しみなのはいつ以来だろう。」
「書泉と、10冊」企画について
本書は、書泉と芳林堂書店が「適切な価格」で名作を読者に届けることを目指す「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」企画の一環として刊行されます。この企画は、過去に出版され入手困難となっている書籍を復刊する取り組みです。
これまでに、第1シーズン(2023年8月~2024年8月)では25作品、総計2万冊以上を販売しました。
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書泉と、10冊 第1シーズン
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芳林堂書店と、10冊 第1シーズン

続く第2シーズン(書泉:2024年11月~2025年10月、芳林堂書店:2024年12月~2026年1月)でも、目標の10冊(22作品)を復刊し、総計1万5千冊以上を販売しました。
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書泉と、10冊 第2シーズン

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芳林堂書店と、10冊 第2シーズン

現在は第3シーズンに突入しており、今後も多くの名著が復刊される予定です。
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書泉と、10冊 第3シーズン

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芳林堂書店と、10冊 第3シーズン

この企画にご賛同いただける出版社や著者からの問い合わせも歓迎されています。
著者プロフィール
竹本健治(たけもと・けんじ)
1954年兵庫県生まれ。1977年に探偵小説専門誌「幻影城」で長編『匣の中の失楽』の連載を開始し、鮮烈なデビューを飾りました。「日本ミステリ第四の奇書」と称される同作のほか、『囲碁殺人事件』に始まるゲーム三部作、『狂い壁 狂い窓』など、ミステリ・SF・ホラーを横断する作家として知られています。2017年には『涙香迷宮』で第17回本格ミステリ大賞を受賞しています。
関連リンク
この機会に、竹本健治氏が紡ぎ出す唯一無二の世界観を、ぜひご体験ください。



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