第63回文藝賞受賞作が決定!唐川らい氏「いっしょに老衰しようね」、山岡桜寿氏「つづけて生きてられません」の二作

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第63回文藝賞受賞作が決定!二つの新たな才能に注目

河出書房新社が主催する「文藝賞」の第63回選考会が8月19日(水)にフォレストテラス明治神宮で開催され、受賞作が決定いたしました。今回は唐川らい氏の「いっしょに老衰しようね」と、山岡桜寿氏の「つづけて生きてられません」の二作品が選ばれています。応募総数は過去最高の2,607作でした。

選考委員と受賞作の発表

選考委員は小川哲氏、金原ひとみ氏、町屋良平氏、村田沙耶香氏の4氏が務められました。
第63回文藝賞 選考委員

受賞作の紹介

「いっしょに老衰しようね」唐川らい氏

2005年熊本県生まれ、20歳の唐川らい氏による作品です。
作品紹介では、「生老病死に無理やり恋をねじこんで踊る!」という刺激的なテーマが掲げられています。薬を絶った生徒・花蓮が小説家志望の坂口に恋をする物語で、転校生「死くん」の登場が十七歳の恋を予期せぬ方向へと導きます。体育祭の日、花蓮が究極のトリップ体験に至る様子が描かれており、「劇薬注意! 恋バナ専用銃口で、ギラギラのマシンガン・トークに撃ち抜かれる至上の恋愛小説」と紹介されています。

「つづけて生きてられません」山岡桜寿氏

2000年兵庫県生まれ、京都府在住の26歳、山岡桜寿氏の作品です。
「俺たち、牛を捕まえるんや、二人で」という言葉から始まるこの作品は、同棲する恋人・尾鷲が突然曹洞宗への帰依を宣言し、職場を無断欠勤したことから物語が展開します。同じタイミングで会社を退職した「私」が尾鷲と共に坐禅を組み、不思議な修行生活を始める様子が描かれています。花束のない最終出社日、常温で飲む青島ビール、募金箱の置かれた花屋など、生きるテンポを落とした二人の日々が、解脱か自堕落かという問いを投げかけます。「誠実であろうとするほど傷を負う、混乱した現代を生きるすべての人へ。悟りの予感に満ちたストレンジ・ブディズム文学!」と評されています。

「文藝」2026年冬季号に掲載、贈呈式は11月中旬

これらの受賞作と受賞の言葉、選考委員による選評・選考経過は、10月7日(水)に発売される「文藝」2026年冬季号に一挙掲載されます。
贈呈式は11月中旬に明治記念館にて開催される予定で、受賞者には正賞として記念品、副賞として50万円が贈呈されます。

文藝賞とは

1962年に創設された文藝賞は、河出書房新社の季刊文芸誌「文藝」を母体とする文学の新人賞です。これまで、高橋和巳氏(第1回)をはじめ、田中康夫氏、山田詠美氏、綿矢りさ氏、羽田圭介氏、宇佐見りん氏、遠野遥氏など、数多くの新人作家を文学シーンに送り出してきました。

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