綿原芹さんの最新作『ぬひんさまの塔』が発売開始
第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞しデビューした綿原芹さんの書き下ろし小説『ぬひんさまの塔』が、2026年8月4日(火)にKADOKAWAより発売されました。本作は、前作『うたかたの娘』で高い評価を得た著者が贈る、待望の2作目です。
『うたかたの娘』は不老不死の人魚の怪異とルッキズムを組み合わせた内容で、ホラーとしての新しさと抜群のエンタメ性が評価されています。また、2026年6月に発売された「このホラーがすごい!2026年版」(宝島社)では国内第8位に選出されるなど、刊行後も注目を集めている作品です。

令和の因習タワマンへようこそ
今回、綿原さんが物語の舞台に選んだのは「タワマン」です。近年、「因習村」という言葉をよく耳にするようになりましたが、因習は村にだけ存在するものでしょうか。都会であろうと地方であろうと、人が集う場所には常に奇妙なルールが生まれ、魔が棲みつく可能性を秘めているのかもしれません。
本作では、怪異の恐怖に加え、人が生み出す恐怖も描かれ、最悪のタワマンホラーミステリが誕生しました。暑さを忘れるほどの一気読みの面白さがあるでしょう。
物語のあらすじ
成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那は、格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居します。しかし、マンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで構成され、管理組合規約にはない奇妙なルールの遵守を言い渡されます。
そのルールには、以下のようなものが含まれていました。
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黒い風車をベランダに挿してください
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低層の人間は高層の住人に話しかけてはいけません
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許可なく来客を招き入れないでください。警察や救急も例外ではありません
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朝晩ぬひんさまにお参りをしましょう
清那は「とんでもない物件を買ってしまった」と後悔しますが、次第にマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには「何か」につけられている気配を感じるようになります。彼女は「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」と感じるのです。
試し読みと書誌情報
KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」では、本作の刊行を記念して第1章「低層」の冒頭を特別公開中です。新鋭のセンスが光る、面白くて新しくて恐ろしいストーリーをぜひお楽しみください。

試し読みはこちらから:
書誌情報
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発売日:2026年8月4日(火)※電子書籍同日配信
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定価:2,145円(本体1,950円+税)
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頁数:272頁
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装画:いとうあつき
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装丁:坂野公一(welle design)
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体裁:四六版並製単行本
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ISBN:9784041169483
著者紹介
綿原 芹(わたはら・せり)
福井県出身。2025年に「うたかたの娘」で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞し、デビューしました。



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