『夏帆』を読み解く若手表現者たち
特集には、井戸川射子氏、九段理江氏、鈴木結生氏、ZORN氏、福尾匠氏、マーサ・ナカムラ氏、三宅香帆氏といった、主人公の夏帆と同世代にあたる20~30代の表現者7名が参加しています。言葉を仕事とする彼らが、多種多様な感想文を寄稿しました。
寄せられた感想文からは、作品に対する様々な読み筋が浮かび上がってきます。
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「村上春樹が私のために書いたオーダーメイド小説!くらいの感動があった」――九段理江氏(小説家)
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「自分の身に降りかかった試練や作り上げてきた物語に対する、作者としての愛おしさが滲んでいる」――ZORN氏(ラッパー)
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「私にはテキストとしてより音としての印象の方が強かった」――マーサ・ナカムラ氏(詩人)
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「『夏帆』は、村上作品において新しい主題を獲得したと言われる小説になるだろう」――三宅香帆氏(文芸評論家)
厳しい評価も含まれるものの、新作発表のたびにこうした議論が巻き起こるのも、村上作品ならではの魅力と言えるでしょう。この特集は、『夏帆』を読み終えた後の読書会のような役割を果たし、これから作品に触れる方々のガイドとしても役立つ内容となっています。
『夏帆―The Tale of KAHO―』作品紹介

村上春樹氏の最新作『夏帆―The Tale of KAHO―』は、「これまでいろんな女性とデートのようなことをしてきたが、正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」という衝撃的な一節から始まります。
物語の主人公は26歳の絵本作家、夏帆。とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、初対面の男に告げられた言葉に怒りやショックよりも純粋な驚きを覚えます。そして、彼女の周りでは実にさまざまな奇妙な出来事が起こり始めるのです。
章立て
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第一章 夏帆とモーターサイクルの男
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第二章 武蔵境のありくい
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第三章 夏帆とシロアリの女王
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第四章 守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン
冒頭の試し読みはこちらからご覧いただけます。
https://www.shinchosha.co.jp/book/353440/preview/
村上春樹氏からのメッセージも公開されています。

「新潮」8月号のその他の注目コンテンツ
今号には、村上氏と同様に世界でその動向が注目される多和田葉子氏の新連載「幻の熱帯雨林」が掲載されています。また、『ゲーテはすべてを言った』が韓国で販売部数10万部を突破した鈴木結生氏の新作「ビンゴ!」の前篇150枚、映画『急に具合が悪くなる』制作秘話も含む濱口竜介監督と石橋英子氏の往復書簡なども収録されており、充実した内容となっています。

書籍データ
「新潮」2026年8月号
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発売日:2026年7月7日(火)
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造本:A5版
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定価:1,200円(税込)
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JANコード:4912049010864
『夏帆 The Tale of KAHO』
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著者名:村上春樹
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発売日:2026年7月3日
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造本:厚表紙丸背カバー
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定価:2,860円(税込)
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ISBN:978-4-10-353440-2



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