創作の源流をたどる旅の記録
本書は、「取材の鬼」と称された吉村昭さんが、その類稀なる観察眼で日本全国を巡り取材した旅の軌跡をまとめたものです。北海道の原野、沖縄戦の記憶、黒部の渓谷、宇和島、小豆島など、各地の風景と歴史が鮮やかに描かれています。
エッセイ集は以下の4つの章で構成されています。
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第一章 思い出の地: 少年の日の懐かしい場所を中心に描かれています。
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第二章 土地の記憶: 戦争の記憶に結びついた貴重な作品が収められています。
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第三章 物語の生まれる場所: 数々の景勝地から吉村文学の原動力となった場所が綴られています。
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第四章 旅の出会い: 取材先で出会った人々、食、忘れえぬ風景などが描かれています。
また、巻末には妻である津村節子さんとの夫婦対談「国民宿舎を眼下に見る鈴鹿の岩山」も収録されており、作家がなぜ旅に出るのか、なぜ歴史の現場に立とうとするのかという問いへの洞察が深まります。これらの作品はすべて単行本未収録であり、吉村昭さんの新たな一面に触れることができる貴重な記録です。
吉村昭さんの功績と今後の展開
吉村昭さんは、1927年東京生まれ。学習院大学中退後、同人誌に参加し作品を発表し始めました。1966年『星への旅』で太宰治賞、1973年『戦艦武蔵』『関東大震災』などで菊池寛賞、1979年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、1985年『破獄』で読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝きました。代表作には『高熱隧道』『三陸海岸大津波』『漂流』『羆嵐』『ポーツマスの旗』『雪の花』『桜田門外ノ変』『黒船』など多数があります。
2006年に逝去されてからも、その作品は時代を超えて読み継がれ、昨年には『雪の花』が映画化されるなど、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。
来年生誕100年を迎えるにあたり、吉村昭記念文学館や三鷹市吉村昭書斎などでは企画展が開催される予定です。また、小説『戦艦武蔵』の漫画連載も開始されることが決定しており、吉村昭さんの世界がさらに広がっていくことでしょう。
書籍情報
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書名: 歴史の街を歩く
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著者: 吉村昭
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仕様: 文庫並製/228ページ
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発売⽇: 2026年8⽉6日
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税込定価: 1,100円(本体1,000円)
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ISBN: 978-4-309-42282-4
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装丁: 鈴木成一デザイン室



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