7年の歳月をかけた渾身の超大作
『ファイア・ドーム』は、執筆開始から7年、原稿枚数1,500枚にも及ぶ超大作です。文芸誌「STORY BOX」に2019年6月号から2023年8月号まで計25回連載されましたが、刊行にあたり大幅な加筆と全面的な改稿が行われています。連載を読んだ方も、新たな気持ちで作品を楽しめるでしょう。
書影と特設サイトがリニューアル
今回解禁された書影は、イラストレーターの八太栄里氏が手掛けたものです。上巻では都市の交差点に立つ少女が、下巻では田園の道を歩く少年が描かれ、それぞれに赤い花びらが舞う幻想的な世界観を表現しています。


作品の世界観をより深く知ることができる特設サイトもリニューアルされました。ぜひ訪れてみてください。
- 『ファイア・ドーム』特設サイト: https://www.shogakukan.co.jp/pr/fire_dome
真実よりも面白い物語を選ぶ人々
本作の舞台は、25年前の夏に百貨店受付嬢誘拐殺人事件とその報道、そして「噂」によって揺り動かされた地方都市です。ようやく静けさを取り戻したかのように見えた町に燻り続ける因縁が、新たな事件を呼び起こします。
本文からは、以下のような言葉が引用されています。
「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」
言葉に怯み、気圧された。
目を見開き、絵梨を見つめる。赤い目で忠治を見つめ返す娘は、泣いてはいなかった。
「もう言われてる! 知ってる! この家が、二度もこんな目に遭うのはおかしいって、親や家族に絶対に何かあるって、みんな言ってる」
辻村深月氏は、この作品について「大きな事件は人を魅了してしまう」「なぜ、〝私たち〟はこうも事件にかかわりたいのか。そのことをいつか小説で書くなら私が書きたいと、ずっと願ってきました」とコメントしています。タイトル『ファイア・ドーム』の通り、スノー・ドームに似た山間の地方都市を舞台に、過去の事件にまつわる「噂」という炎が描かれています。
書誌情報
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タイトル: ファイア・ドーム(上巻・下巻)
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著者: 辻村 深月
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予価: 各2,090円(税込)
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発売日: 2026年6月5日
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判型: 四六判上製
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頁数: 上巻464ページ、下巻432ページ
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発行: 小学館
著者紹介

写真/長田果純
辻村深月氏は、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビューしました。その後も数々の文学賞を受賞しており、2011年には『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を、2012年には『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞しています。2018年には『かがみの孤城』で第15回本屋大賞第1位に輝きました。『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『朝が来る』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『嘘つきジェンガ』『この夏の星を見る』など、多数の著書があります。
前作『この夏の星を見る』から3年ぶりとなる待望の最新作『ファイア・ドーム』は、2026年6月5日に発売されます。
全国の各書店、ネット書店にて予約を受け付けています。



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