朝井リョウ氏『どうしても生きてる』新装版が登場
2026年本屋大賞を『イン・ザ・メガチャーチ』で受賞された朝井リョウ氏。その受賞を記念し、朝井氏の代表作の一つである『どうしても生きてる』が新カバーにて展開されています。株式会社幻冬舎より発売された新装版は、改めて作品の魅力に光を当てています。

日常の息苦しさを鮮やかに描く
『どうしても生きてる』は、現代社会に生きる人々の複雑な感情や日常の息苦しさを鮮やかに描き出した一冊です。死亡者アカウントを特定して安心感を得る女性、夢を諦めて詐欺まがいの保険サービスを売る営業マン、雇用を切られて動画の世界に溺れる派遣社員など、さまざまな登場人物を通して、言葉にできない感情が浮かび上がります。著者は本作について、「誰かの人生の共犯者となるような小説を書きたかった」と語っています。
刊行以来、多くの読者から共感を集めてきたこの作品は、今改めて注目を集めています。
著者コメント
朝井リョウ氏は、本作の六編を執筆する中で、「小説にしか収められない感情が確かにある」と痛感されたそうです。そして、「大好きで大切な作品たちです」とコメントを寄せています。

作品内容紹介
本作には、読む者の心を撃ち抜く衝撃的な六編が収録されています。
健やかな論理
「死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。」
流転
「家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。」
七分二十四秒目へ
「あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。」
風が吹いたとて
「社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。」
そんなの痛いに決まってる
「尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。」
籤
「性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。」
これらの物語は、現代社会に生きる我々が抱える普遍的な問いや、心の内側に秘めた感情を深く掘り下げています。




幻冬舎文庫公式SNSでの「毎日投稿企画」
新カバー展開にあわせて、幻冬舎文庫公式SNS(@GentoshaBunko)では「毎日投稿企画」が実施中です。作中の印象的な一節を日々紹介しながら、作品の魅力を改めて届けています。
まとめ
『イン・ザ・メガチャーチ』の本屋大賞受賞で、改めてその作家性に注目が集まる朝井リョウ氏。この機会に、新たな装いで登場した名作『どうしても生きてる』をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。



コメント