作品概要
『#台所のあるところ』は、子どもが家を巣立ち、夫が仕事で海外へ行った専業主婦、コスパ・タイパ重視の彼氏との暮らしに窮屈さを感じる27歳、4人の子どもを育てるシングルマザーなど、それぞれに悩みを抱える6人の女性たちが主人公です。彼女たちには、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」の視聴者という共通点があります。物語は、台所から浮かび上がるままならない暮らしをそっと肯定するような内容です。
装画は「家」をテーマにした作品で世界的に人気のイラストレーター、井田千秋さんによる描き下ろしです。この装画は発売前からSNS上で「好きと好きのコラボレーション!」「書店で並んだ時を想像すると、ワクワクが止まらない」といった多くの期待の声を集めていました。
原田ひ香さんコメント
著者である原田ひ香さんは、作品について次のようにコメントしています。
「テレビについて否定的な意見もあるようですが、ドラマや映画を同じ時間に観てSNSで意見を言い合うことは、これまでになかった、新しい楽しみ方だと思います。自分の小説をドラマ化していただいた時に『#』でコメントを追いました。それを見ているうちに、今は皆、同じものを楽しんでいるけれど、その奥には別々の生活があり、別々の人生があるのだろうと気づきました。それをもっと見つめてみたい、という気持ちがこの作品につながりました。」
書店員からの感動の声
発売に先駆けて本作を読んだ全国の書店員からは、130通を超える熱い感想が寄せられています。その中から一部をご紹介します。

紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さんの感想
「家族の暮らしを支えてきた『台所』。そこは料理の場所だけではなく、愛する家族たちとの時間が積み重ねられた心の拠り所。そんな、台所という舞台から開かれていく人生の変化に、心が揺らめきました。月日と共に重なった想いが胸にじわっと沁みる、切なく温かいホーム小説。読み終えた後、目に見えない重荷を降ろしたような、ほっとした気持ちに包まれました。」
未来屋書店加西北条店 尹悠子さんの感想
「深夜枠の30分ドラマ化、希望します!ままならない人生、キラキラしていない人生、そんな日常にもそれぞれの物語がある。『自分に与えられた運命の中で、よりよいと思える道を探しつつ、その中で生きていかなくてはならない。』自分のための人生へと進み出した女性たちが清々しく、自分自身のこれからの人生も考えてみたくなりました。」
ジュンク堂書店名古屋店 長尾香依子さんの感想
「それぞれの女性の台所とその生き方が、自分と重なるものもそうでないものも含めて深く感じ入りました。台所で食事を作って食べること、それがたとえ丁寧なメニューでなくても生きることそのものであると感じます。今まで言葉にならなかったようなことが言語化されているのを感じ、ひ香さんの奥深さと緻密さに感動しました。おもしろかったです。」

刊行記念サイン会も開催
本作の刊行を記念して、2026年5月23日(土)14:00〜15:40に、有隣堂アトレ恵比寿店にて原田ひ香さんのサイン会が開催されます。
詳細および予約については、以下のリンクからご確認ください。
書誌情報

-
著者: 原田ひ香
-
定価: 1980円(税込)
-
発売日: 2026年5月13日
-
出版社: 文藝春秋
-
判型: 四六判 軽装 並製カバー装
-
ISBN: 978-4-16-392099-3
-
書誌URL: 文藝春秋BOOKS



コメント