「第24回北区内田康夫ミステリー文学賞」大賞が決定、豊田旅雉氏の『墨痕鮮やか23点』が栄冠

おすすめの最新情報
この記事は約2分で読めます。

文学賞の背景と選考過程

「北区内田康夫ミステリー文学賞」は、北区の知名度や文化的イメージを高めるため、北区アンバサダーとして活動された内田康夫氏の協力のもと、平成14年に創設されました。今回で24回目を迎え、昨年4月から9月中旬にかけて作品が募集され、203編の応募がありました。

選考は、推理小説研究家の山前譲氏が選考委員代表を務めていましたが、選考中に急逝されたため、新名新氏が選考委員代表代理を務めました。区長やミステリー関連出版社の編集者らで構成された選考委員会により厳正な審査が行われ、大賞と区長賞が選出されました。

マイクで話す男性

大賞は豊田旅雉氏の『墨痕鮮やか23点』

大賞には、千葉県在住の豊田旅雉さんの作品『墨痕鮮やか23点』が選ばれました。豊田さんには、賞状と賞金100万円の目録、記念品が贈呈されました。豊田さんは受賞の喜びを「浅学非才の身には余りある栄誉で、ただただ恐縮しております」と語っています。

区長賞には、愛知県在住の鮎村咲希さんの『薄い壁』が選ばれ、賞状と賞金10万円の目録、記念品が贈られました。大賞受賞作品は、今後舞台化され上演される予定です。

受賞作品のあらすじ

大賞受賞作品:「墨痕鮮やか23点」(原作:豊田旅雉)

房州新聞記者の引田昌也が交通事故で死亡しました。かつて引田の先輩であった中房総新聞記者の月崎大介は、葬儀の際、引田の最後の取材先が市立美術館で、事故の加害者が同館の職員だと知り、違和感を覚えます。月崎は美術館を訪ね、引田と加害者の間で何かトラブルがなかったかを探り始めます。

区長賞受賞作品:「薄い壁」(原作:鮎村咲希)

薄い壁のアパート202号室で暮らす大学生の冬川深織は、隣室201号室の生活音が気になっていました。ある日、深織は101号室の住人である曾根井夕輔から声をかけられます。夕輔もまた上階の音を耳障りに感じているようでした。その会話を機に、深織は一つの疑念を抱き始めます。

記念イベントで前回大賞作品を舞台化

授賞式後には記念イベントが開催され、前回(第23回)の大賞受賞作品である室星尚明さんの『紅屋お菊と出戻り狐』が舞台化して上演されました。演出は深寅芥氏、脚本は吉田康二氏が担当しました。566名の観客は、演者たちの臨場感あふれる演技と作品の世界観を表現する演出により、会場全体がミステリーの世界に引き込まれていきました。

舞台演劇の様子1

舞台演劇の様子2

受賞作品の公開

今回の大賞および区長賞の受賞作品は、「Webジェイ・ノベル(実業之日本社)」に掲載されます。授賞式・記念イベントの来場者や関係者には、第24回受賞作品を掲載したブックレットも配布されました。

コメント

×
タイトルとURLをコピーしました