大滝瓶太氏初のSF作品集『花ざかりの方程式』発売、第一篇全文無料公開
2026年3月12日、新鋭作家・大滝瓶太氏による初のSF作品集『花ざかりの方程式』(税込定価2,090円)が、株式会社河出書房新社より発売されます。この発売を記念し、収録されている連作短編集の第一篇「未来までまだ遠い」の全文が無料公開されています。

大滝瓶太氏は、2023年に“異常本格推理”長編『その謎を解いてはいけない』(実業之日本社)で単著デビューを果たし、共著SF作品集『異常論文』(早川書房)や『理系の読み方』(誠文堂新光社)でも話題を呼びました。ミステリ・SF・純文学の各界から大きな注目を集める作家です。
連作短編集『花ざかりの方程式』の魅力
『花ざかりの方程式』は、全九篇からなる連作短編集です。「S-Fマガジン」をはじめとする各文芸誌に掲載され、読者、作家、編集者から熱烈な讃辞を受けた作品群が、今回著者初のSF短編集としてまとめられました。
収録作品は以下の通りです。
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「未来までまだ遠い」
天文台から過去を打ち上げ未来を撃ち落とす世界で生きる、ふたりのおさななじみの夢と希望を描いた物語です。
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「騎士たちの可能なすべての沈黙」
異貌の数学者の父とその子がチェスで不器用な対話を交わす、数学の中の孤独をめぐる物語です。 -
「ソナタ・ルナティカOp.69」
退屈すぎるがゆえに「究極」となったソナタとその作者、音楽と不可能性をめぐる逸話です。 -
「誘い笑い」
就活がうまく行かない大学生がある特異な芸風の夫婦漫才師にのめり込む、読点のないお笑い小説です。 -
「ザムザの羽」
無名の数学者が発表したカフカ『変身』にまつわる「異常論文」風メタ数学/文学ミステリ小説です。 -
「演算信仰」
2021年、究極の思考理論に目覚めた男が起こした東京オリンピック自爆テロ事件の顚末を暴く、思考実験SFです。 -
「コロニアルタイム」
とおい未来に占領され、世界が不可知の塊となった時空間での多元性を叙情的に描く物語です。 -
「白い壁、緑の扉」
H・G・ウェルズの同題の短編1本丸ごと作中に織り込み一人の男の哀切な人生を描き切った超絶技巧の怪作です。 -
「花ざかりの方程式」
2次項の末端に花が咲く方程式を発見した数学者とその家族たちの、美しく切ないファミリーヒストリーです。
これらの物語は、論理と切なさがまじわる、大滝瓶太氏ならではの世界観を構築しています。
初回出荷限定特典と推薦コメント
初回出荷限定で、北村みなみさんによるカバーイラストのポストカードが封入されます。北村みなみさんは、『らんま1/2』EDアニメーションやWIREDの漫画連載などで活躍するイラストレーターです。

また、作家・声優の池澤春菜氏と女優・読書YouTube「ほんタメ」MCの齋藤明里氏から推薦コメントが寄せられています。
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「世界は、気づかれないまま何度も計算されている この物語もまた、そのひとつだ」――池澤春菜氏
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「全ての物事は、どこかの時間で、どこかの世界で、繋がっているのかもしれない」――齋藤明里氏
さらに、紀伊國屋書店札幌本店の関咲蘭氏やジュンク堂書店滋賀草津店の山中真理氏といった書店員の方々からも、作品への期待と称賛の声が届いています。
著者紹介
大滝瓶太(おおたき びんた)氏は1986年生まれ、兵庫県淡路市出身の作家です。2018年に第1回阿波しらさぎ文学賞を受賞し、同年『たべるのがおそい』(書肆侃侃房)に短編「誘い笑い」が掲載されデビューしました。以後、純文学やSFを中心に文芸誌で小説を発表し、2023年には長編ミステリ『その謎を解いてはいけない』(実業之日本社)を刊行しています。また、文芸批評も精力的に行い、独自のバックグラウンドを活かした読書エッセイ『理系の読み方』(誠文堂新光社)も高く評価されています。
新刊情報

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書名:花ざかりの方程式
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著者:大滝瓶太
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仕様:46判/並製/264頁
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発売⽇:2026年3⽉12日
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税込定価:2,090円(本体価格1,900円)
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ISBN:978-4-309-03257-3
電子書籍は2026年4月以降に発売される予定です。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。



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