『お隣さんの置き配がヤバすぎる』あらすじ
物語の主人公の一人である侑李(ゆうり)は、かつて新進気鋭の漫画家として活躍していました。しかし、憧れの大御所作家からの性加害と、それを黙殺した編集部の裏切りにより、筆を折ることに。現在は、自らの絵もペンネームも捨て、愛猫「フィン」の遺骨と共に半引きこもり生活を送っています。
一方、侑李の隣に住む花帆(かほ)は、高級住宅で完璧な「奥様」を演じる専業主婦です。しかし、彼女の日常はエリートの夫によるGPS監視、モラルハラスメント、身体的虐待といった暴力に支配されたDV地獄でした。
近所で連続通り魔事件が起こる中、ある日、花帆はオンラインショップでの買い物を夫に隠すため、侑李の家で「置き配」を受け取ってほしいと懇願します。この「置き配」をきっかけに、交わるはずのなかった二人は奇妙な友情を育み、自分たちを傷つける社会の理不尽な力に立ち向かっていきます。そして、彼女たちの運命が大きく動き出すことになります。
王谷晶氏も推薦
作家の王谷晶氏は、本作について「めちゃくちゃな世の中にボコボコにされている女たち、世界よりももっとはちゃめちゃになってやれ!! 今、元気のある人もない人も読んで笑って泣いてほしい。」と推薦コメントを寄せています。

著者・有手窓さんのこれまでの活動
有手窓さんは、季刊文芸誌「文藝」とmonogatary.comが共催した新人文学賞「文藝×monogatary.com コラボ賞」で2023年に大賞を受賞しました。受賞作の短篇小説集『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』で作家デビューを果たしています。
大賞受賞作品である「白山通り炎上の件」は、YOASOBI「New me」として2024年11月に楽曲化され、さらに英訳版電子書籍『The Hakusan Street Incident』が世界10か国で発売されるなど、大きな注目を集めました。

YOASOBI「New me」は以下のリンクからお聞きいただけます。
https://orcd.co/yoasobi_newme
英訳版電子書籍の詳細はこちらです。

シスターフッドが描く復讐の物語
本作は、暴力によって大切なものを奪われた二人の女性が、「置き配」をきっかけに出会い、社会が裁かなかった加害者たちに復讐するサスペンス小説です。被害を黙殺され、沈黙を強いられ、キャリアを奪われた侑李。支配的な夫に所有され、人間の自由と尊厳を踏みにじられる花帆。癒えない傷と、それを利用しようとする男たちに対し、二人はこう語ります。
「私の唯一の罪は、自分を恥じて逃げたことだ」
「私と一緒に燃え尽きて、そんで一緒に暴れババアになりましょうよ」
「物語に乗せると、言いたいことって恐ろしいくらい遠くまで届くから」
本書で描かれるシスターフッドは、「暴力への復讐は、暴力だけで完結するものではない」と読者に提示します。一生逃れられない制裁を与え、自らの言葉で世界を書き換える、彼女たちが再び立ち上がるための物語の結末にぜひご注目ください。

新刊情報

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書名: お隣さんの置き配がヤバすぎる
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著者: 有手窓
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仕様: 46判/並製/260頁
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発売⽇: 2026年3⽉27日
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税込定価: 1,892円(本体価格1,720円)
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ISBN: 978-4-309-03254-2
本書の詳細はこちらのURLからご確認ください。
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032542/
なお、電子書籍は2026年4月以降に発売される予定です。詳細は各電子書籍ストアにてご確認ください。



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